脳漿炸裂ボーイ４【跡部 景吾】

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今の「あぁん？」は跡部先輩のようだが

言葉を出したのは彼ではない。






紛れもなく私だ。






確かに褒められた理由で入部した訳では無いが、

彼に追い回されることが満更でもないだなんて

この私によく言えたなと思ったが故の「あぁん？」である。






今日1日彼らの謎行動に苛立ちすら覚え始めていた私の中で

何かがブチ切れた音がした。






「……なら言わせてもらいますけど。

こんな分かりやすいこと、

気づけないマネージャーも無能なんじゃないですかねええ？？」






「……は？」






「私より3年近くも長くマネージャーやってる癖に、

部員どころかレギュラーの異変にも気づけないなんて

無能もいいところでしょうよ」






「……はぁ？ あんた何言ってんの？

あんたみたいにそこまでじっと見てられるほど暇じゃないんだよ。

それに、私達の仕事は跡部から言われたことをやるだけで

別に人間観察じゃないんだけど」






「へえええ、

じゃあなんで先輩はマネージャーなんかやってるんです？

跡部先輩の為ですか？ 自己満の為ですか？

尽くしてる私できる女！ とか思っちゃってんですか？」






「っいい加減にしなさいよあんた……！！

そんなこと一言も言ってないでしょうよ！」






「部員の為に、氷帝テニス部の為に尽くせないなら

マネージャーなんて辞めたらどうです？

少なくとも私が選手だったら

先輩みたいなマネージャー絶対要らないです」






「……ハッ」

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