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「?????」






彼は確かに笑顔なのに、やはりどこか挙動不審に断られた。






余計なお世話だったのかといい加減彼らの反応に疲れ始めた頃。






「あ!」






「え?」






「大丈夫? さっき岳人先輩に持ってきた

絆創膏余ってるから貼るよ。

そこ座って。消毒するから」






鳳くんが、爪を割ってしまった場面に遭遇した。






ベンチに座らせて、消毒液を綿棒につけているあたりで

鳳くんが気まずそうに声を絞り出した。






「……あー、A?」






「ん? 何?」






「マネージャー、初めてじゃないの?」






「え、初めてだけどなんで??」






「いや、なんか、手慣れてるし、

さっきから、よく見てるなって思って……」






「さっきから……?

え? いや、鳳くんが怪我したのは今初めて見たけど」






「違うよ、部員達のこと。

レギュラーだけじゃなくて、部員達よく見て

色々気づいて動いてるでしょ」






「あぁ、まぁ。やること無くて暇だからね。

ぼーっと突っ立ってるのもあれだし、人間観察してるってだけだよ」






「……なら、人間観察は、やめた方がいいかもしれない」






「え? なんで?」






「おい」






絆創膏を貼り終わり、鳳くんの顔を見上げた瞬間。






後ろからドスの効いた声と共に

ただならぬ圧を感じて顔が引き攣った。






「テメェいい加減にしろよ」






「げ……」






恐る恐る振り向けばやはりそこにいたのは

私のご主人様(仮)で。






鳳くんに視線を向けたご主人様は

顎を使ってあっちへ行けと指示を飛ばし鳳くんをコートに戻させた。






ごめんね、と私に小声で告げた鳳くんが去った後、

私を冷たく見下ろすご主人様と視線が交わる。






「言ったよな俺。お前に求めてるのは

普通のマネージャーじゃねぇって」






「……言われましたね、そんなこと」






「なら、今お前がやってたそれはなんだ? 俺様の為か?」






「……遠回しに考えれば、

跡部先輩のためにもなるような、ならないような」






「馬鹿じゃねーの。一文の得にもならねえよ」






「……ですよねえ」

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設定タグ:テニスの王子様 , 氷帝学園 , 跡部景吾   
作品ジャンル:アニメ
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(プロフ) - 財堂若也さん» 応援コメントありがとうございます! 一応ラストスパートかけているつもりですが文章力と発想力が乏しくオチを見失いかけておりますw あと2シーズンくらいは要するかもしれません…すみません…気長に見ていただけると幸いです… (2020年12月31日 20時) (レス) id: 8b3ebb8f88 (このIDを非表示/違反報告)
財堂若也 - ラストスパートかかってきた感じですか?更新頑張ってください! (2020年12月31日 19時) (レス) id: 7fa4fbfbfc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:2ytluvuusham081 | 作成日時:2020年12月29日 12時

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