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「……」






デジャヴだ。






不二さんともこんなやり取りをした気がする。






やっぱり良からぬことを言おうとする跡部先輩に

我先にと言葉を被せて事実を述べれば

チッ!! と大きく舌打ちをされた。






舌打ちされても違うものは違うのだから

いい加減諦めて頂きたい所存である。






そんな裏事情なんてひとつも知らない千石さんは

普通の顔をして会話を続けてきた。






「マネージャーさんかぁ。

珍しいね? マネージャーさん連れ歩くなんて。

何年生? 名前なんて言うの?」






「2年です。名前は、」
「Aに話しかけんじゃねえって言ってんだろ千石。

それ以上話しかけるなら降ろすぜ」






「なーんでそんなこと言うのよ!

別にいいじゃない少しくらい話したって!

って、Aちゃんっていうのか。俺は山吹中の千石清純。

よろしくねAちゃん」






「あ、あぁ、どうも……」






なんだろうか。






見るからにチャラさが滲み出ている。






ここまでチャラチャラと

効果音を鳴らしている男はあまり見ることがない。






跡部先輩もある意味チャラい部類に入るのだろうが、

彼と明らかに違うのは千石さんには女の子なら

誰でもいいという感じが窺えることだ。






そして、先程のやり返しよろしく

私に言葉を被せてきた跡部先輩は

なぜだか知らんがサラッと私の代わりに

名前を教えて差し上げている。






話しかけるなと言っておきながら

自分で教えていたら世話がないなと心内で貶していると

千石さんはいきなりウィンドウガラスを開けた。






「あっ、橘君だ! おーーーい! たーちーばーなーくーーん!」






「……ん? あぁ、千石か。

って、お前なんで跡部といるんだ……?」






「まぁいいから! 乗ってきなよ橘君も!」






「!? おい千石てめぇ。何を勝手に、」






「え、いや俺は別に」






「ほら早く早く! もう1人くらいなら乗れるから!」

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設定タグ:テニスの王子様 , 氷帝学園 , 跡部景吾   
作品ジャンル:アニメ
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(プロフ) - 財堂若也さん» 応援コメントありがとうございます! 一応ラストスパートかけているつもりですが文章力と発想力が乏しくオチを見失いかけておりますw あと2シーズンくらいは要するかもしれません…すみません…気長に見ていただけると幸いです… (2020年12月31日 20時) (レス) id: 8b3ebb8f88 (このIDを非表示/違反報告)
財堂若也 - ラストスパートかかってきた感じですか?更新頑張ってください! (2020年12月31日 19時) (レス) id: 7fa4fbfbfc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:2ytluvuusham081 | 作成日時:2020年12月29日 12時

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