検索窓
今日:11 hit、昨日:6 hit、合計:43,621 hit

ページ3

返事の代わりに舌打ちを残して電話を終えた。






後々怒られそうな気もするが、

舌打ちだけで終えたことを寧ろ褒めて貰いたいくらいだ。






つーか何用だよ一体。それを言えよ。

どうなさいましたって聞いただろうがよ。






これでジャージ持ってろとかタオル寄越せとかだったらシバくぞ本当に。






そして待たねぇってなんだ。






もしそれに遅れたら一体私に何の罰が待っているというんだ。






と、怒りの力をスピードに変え無事にボールを出し終えた。






新品ボールで溢れかえるカゴを両手に持ち

コートに戻れば若干苛立ち始めている跡部先輩が

きつい視線を寄越してきた。






「……なんですその目」






「遅い。2分遅刻だ」






「……」






こいつには見えていないのだろうか。






この私の手に持たれたカゴの中にある山盛りのボールが。






いくらスケスケだぜ! なんて言ってたところで

目の前のものが見えないのであれば節穴に変わりないことを

この男は分かっているのだろうか。






否、それが見えていないから2分ごときの遅刻に

目くじらをたててらっしゃるのだろうか。






つーか私は最初に言ったかんな、10分くれって。






10分あれば遅刻どころか3分猶予持って到着してんだからな。






寧ろ褒めてくれよばかやろー。






「お、新しいボールじゃねぇか。使っていいのかこれ?」






「……あぁ、どうぞ。古いのは回収するんでこっちにください」






「お前意外と気が利くな! 流石は跡部の彼女だぜ!」






「あの、いい加減その勘違いやめてもらえませんか」






ふと視線を寄越した宍戸先輩と岳人先輩ですら気づいてくれたのだ。






だというのに、目の前で偉そうに腕を組むこの男は

更にその剣幕を鋭くして私を見た。

・→←・



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (16 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
47人がお気に入り
設定タグ:テニスの王子様 , 氷帝学園 , 跡部景吾   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

(プロフ) - 財堂若也さん» 応援コメントありがとうございます! 一応ラストスパートかけているつもりですが文章力と発想力が乏しくオチを見失いかけておりますw あと2シーズンくらいは要するかもしれません…すみません…気長に見ていただけると幸いです… (2020年12月31日 20時) (レス) id: 8b3ebb8f88 (このIDを非表示/違反報告)
財堂若也 - ラストスパートかかってきた感じですか?更新頑張ってください! (2020年12月31日 19時) (レス) id: 7fa4fbfbfc (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:2ytluvuusham081 | 作成日時:2020年12月29日 12時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。