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「……ん? 何が? マネージャーの話?」






「そう。辞めるの? マネージャー」






「あー、まぁ。そうだね。辞める、かな」






「……Aはなんの為にマネージャーになったの?」






暗がりの中で煌々と光るライトの下、

鳳くんが真っ直ぐ私を見つめていて。






そういえば、私がこのひと夏マネージャーをやろうと思った理由、

話してなかったと当たり障りのない言葉で返した。






「え、あぁ。いや、その。皆の試合をもっと間近で、

もっと皆に寄り添って観たいな、って思って」






「皆って、誰?」






「皆は、みんなだよ。

先輩達もそうだし、日吉くんも樺地くんも、

もちろん鳳くん、のも」






「じゃあ、なんで夏限りで辞めるの?」






「……え?」






「俺達、2年生の試合でもいいなら続けるんじゃない? 普通。

だって、続けてればこれからも間近で観られるんだから」






黙ってしまった。






その通りだと思った。






なんなら、最初はそんな下衆な発想をしていたはずなのだ。






鳳くんの近くにいられればそれでいい、

鳳くんの試合が観られればそれでいい。






ならば、彼の言うとおりこの夏で辞める意味は無いわけで。






寧ろ、跡部先輩がいなくなってそこからが本番とすら思えるのに、

何故私は辞めようとしているのか。






返す言葉に困っていれば、

鳳くんが珍しく小馬鹿にしたように笑った。






「……跡部さんでしょ?」






「え……?」






「Aが本当に観たいのは跡部さんの試合でしょ?

だから、部長に何言われても辞めようとしないんじゃないの」

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設定タグ:テニスの王子様 , 氷帝学園 , 跡部景吾   
作品ジャンル:アニメ
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(プロフ) - 財堂若也さん» 応援コメントありがとうございます! 一応ラストスパートかけているつもりですが文章力と発想力が乏しくオチを見失いかけておりますw あと2シーズンくらいは要するかもしれません…すみません…気長に見ていただけると幸いです… (2020年12月31日 20時) (レス) id: 8b3ebb8f88 (このIDを非表示/違反報告)
財堂若也 - ラストスパートかかってきた感じですか?更新頑張ってください! (2020年12月31日 19時) (レス) id: 7fa4fbfbfc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:2ytluvuusham081 | 作成日時:2020年12月29日 12時

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