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後ろから覗き込むように私を見る跡部先輩は

一体いつ塔屋に上がってきたのだろうか。






というか、なぜ今更バレた。






「……って、ジロー? ジローって誰ですか?」






「は? 誰ってお前、そいつの名前も知らねぇで

膝枕なんかしてやってんのか?」






「そいつ……あぁ! メリー先輩のこと!

本当はジローっていうのかこの人……」






「……メリー先輩??」






「いや、この間の試合でも寝てばっかいたんで。

羊みたいだなって思って」






私より歳上なはずなのに子供みたいな寝顔を晒す

ジロー先輩の髪の毛をふわふわと撫でながら理由を告げると、

跡部先輩に撫でる腕を強く掴まれた。






「え、ちょ、痛いんですけど。なんなんです急に」






「やめろ」






「え?」






「男の頭なんか無闇に撫でるな」






「あ、ごめんなさい。

あまりにもふわふわで気持ちよかったから」






無意識にも撫でてしまっていたが、

確かに跡部先輩の言う通り

あまり知らない男の人の頭を勝手に撫でるのも

如何なものかと急いで手を引っ込めた。






「膝枕もやめろ」






「え、いや、それはやめろと言われても。

ジロー先輩が突然寝ちゃったんで、

私も好きでやってるわけじゃないですし。

それに別に膝枕くらい減るもんじゃないしいいかなって」






「……はぁ」






いや、なんで私がそんなデカいため息をつかれなきゃいけないんだ。






元といえば跡部先輩が追いかけてくるから

こうなったようなものなのに。






お前のせいだと言わずも視線で訴え続けていれば、

彼は何を思ったかゴロン、と横になった。






何故か、私の太腿に頭を預けて。

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設定タグ:テニスの王子様 , 氷帝学園 , 跡部景吾   
作品ジャンル:アニメ
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(プロフ) - 時雨さん» 右隣の男子が予想外に気にかけられすぎてて困惑しておりますww 高評価までありがとうございます…! お陰でノリノリに更新欲が湧いてきました! 頑張ります! (2020年12月16日 22時) (レス) id: 8b3ebb8f88 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - 優さん» 右隣の男子は消えたりなどしないよ…ってことですねwwもちろん一番右側の☆押しておきました!! (2020年12月16日 19時) (レス) id: 9ccfd786f0 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 時雨さん» 嬉しいコメントありがとうございます! なによりの励みになります!! 右隣の男子は……神隠し、ばいね……(今後本編で明らかになる……かも? それまではご想像にお任せしますww) (2020年12月16日 5時) (レス) id: 8b3ebb8f88 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - すごく面白くて一気読みしちゃいました!!これからも更新頑張ってください、楽しみにしてます!!右隣の男子はどこへ…? (2020年12月15日 22時) (レス) id: 9ccfd786f0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:2ytluvuusham081 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/2ytluvuush1/  
作成日時:2020年12月3日 18時

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