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「え、うん! そうだよ〜! なんで知ってるの〜?」






あぁ、やっぱり。






どっかで見たことあると思ったら。






土曜日の試合を観に行った時、

樺地くんの肩に担がれてベンチに登場した先輩だこの人。






あまりにもふわふわな髪の毛とずっと寝てた印象が強すぎて

私が羊先輩ならぬメリー先輩って名付けた人だ。






テニス部かと聞いた瞬間、少し目をキラつかせたメリー先輩は

体を起こしてハイハイするように這いずって近づいてきた。






「ねぇねぇ、なんで知ってるの〜?」






「あ、いや。先週の土曜日の試合観に行ったので」






「あ、そうなの! ってことは、誰かの追っかけ?」






「え、違います。

土曜日の試合は跡部先輩に来いって言われて行っただけです」






「……ん? 君、跡部と知り合いなの? 何繋がり?」






「いや、その、何も繋がりはない、はずなんですけど……

いつの間にか知り合ってました」






「??」






意味がわからんといった顔をしたメリー先輩は

大きく首を傾げるとそのままこてん、と体を倒した。






しかも何故か、彼の頭の着地地点は私の太腿の上。






所謂突然の膝まくら状態に体が硬直した。






「え、ちょ、メリー先輩?」






「……Zzz」






無くなった返事の代わりに、聞こえてくるのは小さな寝息。






……え、寝た?






寝たの? こんな状況下で?






嘘でしょ?






とりあえず彼を起こそうと体を揺すってみるも

何ひとつ反応を見せない彼は完全に夢の中らしい。






ここからどうしようかと頭を悩ませながらも、

ふわふわと風に吹かれて揺れる彼の髪が

すごく気持ちよさそうに見えて興味本意で触れてみる。






思った通り、すごい猫っ毛だ。

猫っ毛に加えて天パな髪はまるで綿菓子のようにフワッフワで。






無意識にもその髪を撫でるように触り続けていたその時。






「浮気相手はジローか?」






「っひ!?」

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設定タグ:テニスの王子様 , 氷帝学園 , 跡部景吾   
作品ジャンル:アニメ
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(プロフ) - 時雨さん» 右隣の男子が予想外に気にかけられすぎてて困惑しておりますww 高評価までありがとうございます…! お陰でノリノリに更新欲が湧いてきました! 頑張ります! (2020年12月16日 22時) (レス) id: 8b3ebb8f88 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - 優さん» 右隣の男子は消えたりなどしないよ…ってことですねwwもちろん一番右側の☆押しておきました!! (2020年12月16日 19時) (レス) id: 9ccfd786f0 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 時雨さん» 嬉しいコメントありがとうございます! なによりの励みになります!! 右隣の男子は……神隠し、ばいね……(今後本編で明らかになる……かも? それまではご想像にお任せしますww) (2020年12月16日 5時) (レス) id: 8b3ebb8f88 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - すごく面白くて一気読みしちゃいました!!これからも更新頑張ってください、楽しみにしてます!!右隣の男子はどこへ…? (2020年12月15日 22時) (レス) id: 9ccfd786f0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:2ytluvuusham081 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/2ytluvuush1/  
作成日時:2020年12月3日 18時

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