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鳳くんと別れた後、コート脇の観覧席に来た。






まだ試合も始まっていないというのに

その席の埋まり具合と盛り上がり具合に

ついていける気がしなかった私は

一番後ろの空いている席に腰を落ち着かせた。






ベンチに姿を現したレギュラー陣を

盛大なコールで迎えるテニス部員と

野次馬よろしい生徒達に更に場違い感を覚える。






やっぱり、来なきゃ良かった。






そう思ってしまっても仕方ないくらいの声量に

もう私の心は折れる寸前だ。






彼らがどこでもホームにしてしまうくらい

とんでもない応援をすることは

いくら試合を見たことがない私でも人伝に聞いて知っていた。






ただ、聞くのと見るのでは全然話が違ってくるわけで。






帰ってしまおうか。

元々子もないことを思い始めた私に

視線を合わせてきたのはやはりあの男。






合わせるつもりなんて微塵もなかったのに、

何を勘違いしたか来い来いと人差し指を振る彼を見て、

周りを見渡す。






もしかしたら彼が呼んでいるのは私ではないのではないかと

淡い期待を抱きながら再び彼に視線を合わせれば

お前だと言うが早いか私を指差しもう一度人差し指を振った。






この歓声の中、彼の元まで歩みを進めることに恐怖を感じた私は

大きく首を振って見せる。






「あら、貴女……跡部様の……」

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設定タグ:テニスの王子様 , 氷帝学園 , 跡部景吾   
作品ジャンル:アニメ
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(プロフ) - 時雨さん» 右隣の男子が予想外に気にかけられすぎてて困惑しておりますww 高評価までありがとうございます…! お陰でノリノリに更新欲が湧いてきました! 頑張ります! (2020年12月16日 22時) (レス) id: 8b3ebb8f88 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - 優さん» 右隣の男子は消えたりなどしないよ…ってことですねwwもちろん一番右側の☆押しておきました!! (2020年12月16日 19時) (レス) id: 9ccfd786f0 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 時雨さん» 嬉しいコメントありがとうございます! なによりの励みになります!! 右隣の男子は……神隠し、ばいね……(今後本編で明らかになる……かも? それまではご想像にお任せしますww) (2020年12月16日 5時) (レス) id: 8b3ebb8f88 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - すごく面白くて一気読みしちゃいました!!これからも更新頑張ってください、楽しみにしてます!!右隣の男子はどこへ…? (2020年12月15日 22時) (レス) id: 9ccfd786f0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:2ytluvuusham081 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/2ytluvuush1/  
作成日時:2020年12月3日 18時

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