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4時限目の授業が終わって、ランチルームに足を運ぶ。






今日の日替わりランチは、なんだっけな。






木曜だから、ハンバーグだ。






ハンバーグ、ハンバーグ。






子供のように胸を高鳴らせながらランチルームに入る。






入るや否や、見えた長蛇の列にげっそりとした。






ハンバーグ、人気だからなあ。






いつもはこんなに混んでないのに、と

渋々にも列に並ぼうとしたその時。






「A」






「ふえっ!」






鳳くんのお陰で忘れられていたはずの自称キングの再来だ。







思わず変な声が飛び出してしまった。






息を吸い直して心を落ち着かせる。







「教室で待ってろって言ったじゃねーの」






「……来ないで下さいって言ったじゃないですか」






「フッ、素直じゃないところも可愛いな」






「いや、寧ろ私は素直すぎるで有名です」






「いいから、こっち来い」






「え、や、来いってなんです?

私、ハンバーグ食べたいんですけど」






「あぁ、知ってる」






「なら行きませんよ。

せっかく列並んだんですから」






「何故並ぶ必要がある?」






「え? 何故って、ハンバーグ食べたいからです」






「お前の分も樺地に用意させたに決まってんだろ。

お前が好きなものくらい把握済みだからな。

分かったら早く来い」






「え、ええー……」






「なんだその声は。嬉しいのか?」






「馬鹿言わないでください、歎声ですよ」






どうやら、この男の耳は

悪態は聞こえないように出来ているらしい。






随分と、都合のいい耳だなあ。






でも、樺地くんがせっかく用意してくれたものを

無駄にするのも気が引ける。






人の好意を断りきれない

私の性格を利用してくる跡部先輩は

本当にずるい。卑怯な男だ。






ちぇっ、もしかしたら

鳳くんとランチできるかもって期待したのに。

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設定タグ:テニスの王子様 , 氷帝学園 , 跡部景吾   
作品ジャンル:アニメ
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(プロフ) - 時雨さん» 右隣の男子が予想外に気にかけられすぎてて困惑しておりますww 高評価までありがとうございます…! お陰でノリノリに更新欲が湧いてきました! 頑張ります! (2020年12月16日 22時) (レス) id: 8b3ebb8f88 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - 優さん» 右隣の男子は消えたりなどしないよ…ってことですねwwもちろん一番右側の☆押しておきました!! (2020年12月16日 19時) (レス) id: 9ccfd786f0 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 時雨さん» 嬉しいコメントありがとうございます! なによりの励みになります!! 右隣の男子は……神隠し、ばいね……(今後本編で明らかになる……かも? それまではご想像にお任せしますww) (2020年12月16日 5時) (レス) id: 8b3ebb8f88 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - すごく面白くて一気読みしちゃいました!!これからも更新頑張ってください、楽しみにしてます!!右隣の男子はどこへ…? (2020年12月15日 22時) (レス) id: 9ccfd786f0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:2ytluvuusham081 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/2ytluvuush1/  
作成日時:2020年12月3日 18時

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