高身長彼氏×高身長彼女

お泊まり ページ24

Aside


「歩いて帰っても良いですか？」


誰かが言った。


荒「残念だが駄目だ。」


屋内待機するようにと連絡が入った。


2度目のどよめきをよそに、雅子さんは淡々とこれからの予定を告げた。


運の良いことに今日の部活は私達と競泳部だけ。


一旦解散させられた。


寮長、この寮にいるだけの各部の部長または副部長が集められた。


私達は、また集められるまで自由にしてていいと


言われた。


部屋でやることもないし、


私はそのままソファーに座って喋ってた。


敦も一緒。


と言うより私の足の上に敦の頭がある。


膝枕ってやつ。


んで、


私の手で遊びながら喋りに参加してる。


友1「二人とも帝光中でしょー？」

貴「そだよー」

友2「レギュラーだったんだろ」

すげえな。


そう言った途端、少し敦の顔が歪んだ。


重い空気は嫌いだから


敦の頬をむにーっと引っ張った。


紫「ひょっほ」


顔見ると、わかってくれたみたい。


友3「てかさ、"幻の六人目"ってほんとにいるの？」

友4「俺も聞いたことある！パス凄いやつだろ！」


あぁ、黒子の事。


あんなパスしかできない小さいのの、何がいいんだか。


貴「パスだけじゃ意味ないじゃん。」


敦が私の名前を呼んだ。


貴「ゴール下守れるわけでも、フェイントで抜けるわけでもない。」


貴「影薄くて気づかれないからと言って点獲れるわけでもない。」

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