乗っ取り？絶対来るとこ間違えただろ。【刀剣乱舞】 (ページ17)

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乗っ取り１６ページ17

ごちそうさま、と手を合わせて呟く。

短刀たちもそれに合わせて、私の元へ駆け寄ってきた。

「ねぇねぇ主、部屋に戻ったらおままごとしよう！主は人妻役で！」

「僕は鬼ごっこがいいです！主君が鬼で！」

「かくれんぼなどはどうでしょう？主君が鬼の前提でですが」

『いや待って？？包丁はともかく、秋田と前田は何で鬼を推してくるんだ？』

「あるじさまはうんどうがあまりとくいじゃないでしょう？」

『なら鬼は余計にダメだろ！！』

廊下に出て、ワイワイと盛り上がる短刀たち。

その姿が微笑ましくて思わず笑みが零れる。

やっぱり短刀は癒されるな･･･例えヤンデレであっても。

そんなことを思ってほっこりしていた、その時だった。

「あれ？薬研と乱は？」

「え？ああ、まだご飯食べてたよ。でも大将が食べ終わったし、急いで来るんじゃない？」

『ゆっくり食べていいのにな。迎えに行くか？』

「主君がそう言うのであればそうしましょう」

踵を返し、広間に近づくと。

「･････てぇんだ！？････やがって、言っとくが･････！！」

「････さいわね、この･･･････！あんな････！」

「あるじさんを･････さない･･･！！」

薬研と乱と＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿見習いの声が聞こえた。

何やら言い争っているようで、途切れ途切れだがその様子が伺えた。

まずい、と駆け足で現場に向かう。

彼らの名前を呼びながら角を曲がると＿＿＿＿＿＿＿＿

「いっ･･･！！」

「うわっ････！？」

『！！薬研、乱！！！』

見習いに突き飛ばされて、地面に伏していた。

『ッお前････！！何してる！！！うちの大事な刀に手を出すな！！』

「･･･！チッ、まさかあんたに見られるなんて･･･」

『･････お前の目的は乗っ取りだろうが。ならそういうことは私にすればいい。刀に暴力を振るう必要はどこにもないだろう････！！』

見習いの襟元を掴み上げ、殺気を込めた瞳を向ける。

彼女は情けない声をあげて抵抗した。
･･･が、それで止めるほど私も優しくない。

もちろん許す気もない。

『あまり調子に乗るなよ････！！』

「ひっ･･･！き、キャアアアアアアア！！！誰か助けて！！」

『うるせぇ！近くで叫ぶな！！』

うるさすぎる。鳥かお前は。

そんなツッコミをしている間に

「どうされました！？」

一期一振がやってきた。