乗っ取り？絶対来るとこ間違えただろ。【刀剣乱舞】 (ページ16)

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乗っ取り１５ページ16

『そんなこと言うんだったら今すぐ刀剣連れて部屋に戻れよ。お前みたいな奴が燭台切の美味い飯を食う資格はない』

「･････ううっ」

『＿＿＿＿＿＿＿＿＿あ』

しまった、と思う頃にはもう遅く、見習いはその場に泣き崩れた。

うるさっ！いやマジで鳴き声うるさいな！赤ちゃん並だぞ！？

あとお前らは感動したり笑ったりしてないでフォローを入れろフォローを！！

「だ、大丈夫？ｗ主････ｗｗ」

「ああ、なんて酷い人間なんだ･･･ここまで下衆だとは思っていなかったよ････ふふっ」

「それでも人の子か？吐き気がす･････んふっ」

笑うな笑うな。

見習いは自分の声でかき消されて聞こえてないだろうけど、他の奴には聞こえてるんだからな？

おいそこの平安太刀どもは腹を抱えて笑うんじゃない。
特にそこの鶴野郎。

あ～～～～やめろ燭台切早まるな！！！服を脱ごうとするな！！！！

ヤらないから！！そういう展開にはならないから！！

「ひどぃ･････ぐすっ･･･わたしぃ、そんなこと一言もゆってないのにぃ････言いがかりですぅ････」

「泣かないで、主････ｗ僕があんな奴斬っちゃうからさｗ」

『大和守･･･お前も笑い堪えろよ････』

「笑う！？そんなわけないじゃないですかっ！今度は刀まで馬鹿にしてぇ･･･！」

『ｱｯﾊｲスミマセンデシター』

何だこのカオス空間。見習い置いてけぼりじゃないか。

「主殿」

『････え？』

さっきまで静かに笑っていた一期が、見習いに聞こえるような大きさの声を出した。

「私は主殿を信じたいのですが････見習い殿が嘘をついているとも思えません。本当にやっていないのですね？」

顔は笑っているが、声は真剣そのものだった。
演技上手いなお前･････。

『ああ。もちろんだ』

「･･･そうですか。ではその言葉を信じます」

「一期！？」

驚いたように固まる見習いを横目に、一期は私に耳打ちした。

「私は主殿だけを信じておりますので、ご安心を」

『･･･ありがとうな』

なるほど。

あっちに付きながらも、まだこっちの味方であることをほのめかすのか。

そうしたら焦った見習いが本性を出す可能性も高いしな。

頭良いなあいつ････。

「ほら主、戻ろ？もうこんな奴に近づいちゃダメだよ」

「････････そうね。そうしましょう、蛍」