最近、自分に憑いた幽霊のせいで恥ずかしい目に合うのですが。

お風呂で2人っきり♡　2 ページ14

──ｶﾞﾁｬ...ｸﾞｲｯ！(腕を引っ張る)


インク「えっ、ちょ！？」


俺の体に憑依したキャラがインクさんの腕を引っ張ってお風呂に引っ張り混む。しかもドアも閉めちゃって...


──バカァア！！////


Xキャラ「えぇ〜！」


すぐにキャラを体から追い出して湯船に飛び込む。ご丁寧に巻いてたタオル脱ぎやがってぇ...////


インク「！？！？////」


『なんで入ってくるんですかっ、バカッ////』


インク「えっ、い、今クロスが引っ張らなかった！？////」


──ｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬｯ


インク「うわ〜！やっぱり開かない〜！」


Xキャラ「よっ！いい展開になってきたよ〜！」


キャラはいつの間にか服を着た姿になっており、お風呂で二人っきりの状況に目を輝かせている。


『(うぅ...どうしよう////)』





▽ ▽ ▽ ▽




インク「ダメだー！どんなに引っ張っても開かない！」


『....////』ﾁﾗｯ


インク「よいしょっと(服を脱ぐ)」


『！？なに脱いでるんですかっ！////』


インク「はい」


『？』


インクさんは着ていたパーカーを俺に差し出す。


インク「ずっと湯船に浸かってたら逆上せるでしょ。だから」


インクさんはこちらを見ないように視線を逸らしてくれている。確かにちょっと逆上せてきた気もする。


俺はインクさんからパーカーを受け取った。


『....』


サイズおっきいな...あとブカブカ。それと下の丈が短い、けど今は贅沢は言えないか。


インク「...」ﾁﾗｯ


『！見ないでください』ｼﾞﾄｯ


インク「ご、ごめん！////」


──・・・・・


しばらく二人の間に沈黙が流れる。


『(そう言えば、長い時間二人でいるのは初めて...かも)』


インク「ごめんね」


『え...？』


インク「僕、女の子の家族とか居なかったし、初めて妹ができて舞い上がっちゃって...知らない間にクロスに嫌なことしてたらごめんね」


『...別に、大丈夫です』


インク「僕のお父さんはさ、物心つくまえにもう死んじゃってて、お母さんも仕事で忙しくって。...だから新しく家族が増えるって聞いた時、すごく嬉しくかった！」


『そうですか...俺はそんなに嬉しくなかったです』


インク「うぐっ...！」


『地元からも離れたし、ここでの暮らしも慣れないし....』


インク「普通はそうだよ」

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