【黒子のバスケ】続もしも、あの日、あの時に...... (ページ7)

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6.罪悪感の欠片ページ7

ガラリと開けて入ってきた二人に、
今日は(・・・)申し訳なく思う……。

それが顔に出ていたのか、Aが私の顔をのぞく。
その近さで心配してくれていると認識する。

「どうしたの？」

「ううん、なんでもないよ」

彼(・)の場合は自業自得だと思っているので罪悪感の欠片もないが、Aは別だ。
ポーカーフェイスが得意と自負しているが、今回ばかりは隠せそうにない。

まあ、隠したところですぐにバレる(・・・)んだけど……。

隣りにいる征くんをチラリと見るも、
彼は全く平気そうで、あっくんと話している。

Aは「なんでもない」が引っかかるようで、
私の眼前でぐぐっと眉間に皺を寄せて考えている。

「あ、もしかして……手術が怖い？」

本当は違うが、いい感じに勘違いしてくれたので苦笑しながら頷く。
実際、怖くないと言えば噓になる。

Aは「そっかあ」と言って、私の手を握ってベッドに腰掛ける。
彼女がお見舞いに来て、私と話すときのスタイルだ。

中学の頃とは雲泥の差。
それくらい、私とAは仲良くなっていた。

だからこそ、今の状態(・・・・)が申し訳なくてしょうがない。
ばれちゃったから、しょうがないんだけど……。

面倒なことになったなあ、と(周りが心配するので)小さく、本当に小さくため息をつく。

息を潜めている彼(・)にどうお礼させようか、
頭の中で考えを巡らせた。