不器用なキミと

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｢あのね、
今から全部正直に話すけど···
驚かないでっていうのは多分無理だから。。
とりあえず、そのまま聞いてほしい。｣


｢······うん。｣








｢ずっと、




ずっと、ニカが好きだった。｣


｢········｣


｢何年も、何年も前から｣


｢···えっ？｣


｢ニカのことが好きで、
追っかけるようにして、、東京まで来た。｣

気持ち悪いよね···なんて話しながらもう笑うしかなくて。
でもニカは黙ったまま少し難しい顔をして

｢それって···？｣

と聞いてきた。


｢うん········

元々、ファンだったの。

でも、、出会ったのは本当に偶然。
こんな事、あるなんて思ってもなかったから、
咄嗟に嘘ついて、本当の事言えなくて···。

今まで黙ってて、ごめんなさい･･････｣




｢·········｣



···軽蔑したかな？嫌いになった？


まぁそうだよね。仕方ないよ。
自業自得、、、


でも折角こんな私の事、好きだって
言ってくれたのにな······

なんて。

どう考えてもずるいのは私なのに、
涙が出るほど悲しくて、
俯きながら泣くのを堪えた。









｢ごめん···、｣


長い沈黙を破り、ニカはそう言った。


やっぱり···そうだよね。




｢ごめん、俺、
こんな事言うのもなんだけど···





めちゃくちゃ·····嬉しい。｣




·······え？




｢ずっと、気になってたから···。

俺じゃなくて、玉とかガヤさんのファンで、
それで俺とも仲良くしてくれてるのかな、
とか考えたり···。でも、Aは
そんな子じゃないっていうのは分かってたから。
純粋に俺と仲良くしてくれてるんだなって。

でも、それが···
俺の事が好きだったとか···

まって、めっちゃニヤけるんだけど。｣


って、ニヤける顔を隠すように口元を抑えながら
照れたようにはにかむニカ。


ちょっと·····

予想外すぎる展開に、私は思わず固まった。

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