1.無個性じゃなかった【死柄木弔】 (ページ1)

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５８話ページ1

緑谷、轟、切島、飯田、八百万たちは爆豪の救出に向かった。

そして救出に向かっている途中、ヴィランに妨害され、爆豪は切島たちの方へ移動できなかった。

彼らの脳内に救出失敗の文字が頭に浮かぶ。

その瞬間─────

地面が青く光りだした。

すると、爆豪と一人の少女が浮いた。

ヴィランはそれでもしつこく追いかけてくる。

あと少しで手が届きそうなところまで爆豪は近づいてきた。

でも、ヴィランの追いかけてくるスピードの方が速い。

「クッソッ！」

「グッ.....」

どうしたらいいのか、頭をフル回転させていた。

その時だった。

景色が変わったのは。

それは一瞬だった。

瞬きした途端、景色がガラリと変わった。

先ほどの場所とは明らかに違う場所に移動していた。

周囲を見渡すと爆豪の存在に気が付いた、切島が声をかける。

「爆豪！！」

「よかったですわ.......」

「全くだ......」

「でも何あったんだ？俺には見えなかった。」

「それが僕にもさっぱり........」

「....コイツだ」

爆豪が近くに倒れている少女を持ち上げる。

「コイツにここまで連れてこられた。」

「えっ！？ってか誰その子！！」

「知るかよ。」

「ッ、みなさん、あそこを！」

周囲を見渡していた八百万が指した先には......

「雄英！？」

雄英があった。

「瞬間移動、もしくはワープしてきたってこと.....？」

何が起こったのか、誰も理解できなかった。