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＿＿＿数分前、ヴィルたちは保健室にナミを連れていっていた
白いベッドにナミを寝かせる
「まるで眠り姫みたいだな…」とエペルが呟く。「なら、誰が彼女に口づけをする？」とルークが冗談染みたことを言い始めた
「私よ。フロイド、薬を」
「え？やだよ。なんでベタちゃん先輩に渡さなきゃなんないの？俺が作ったんだからね！」
「フロイド！アンタ、こんな時に何言ってんのよ…！」
こんな状況でも嫌がるフロイドにヴィルは怒鳴った
フロイドは負けじと手に持っていた薬を背後に隠した
ヴィルがマジカルペンを王子様スキンのポケットから取り出す
エペルは着替えたものの、ナミとヴィルはまだ演劇のときの衣装だった
「渡しなさいフロイド！」
「やだ！つーか、皆出てってよ！魔法が使えるようになったナミを一番に見るのは俺なんだから！」
ナミの喜ぶ姿を自分のものだけにしたい、というのがフロイドの本音だった。他のひとに横取りされるのが嫌だった
「ヴィル、ここは彼に従おう。ナミのことが最優先だから」
「そうね…」
ルークに肩を押され、部屋のそとへと出ていくヴィルとエペル
ヴィルは心配そうにナミを見つめた
まだ眠っている
「フロイド、頼んだわよ」
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作者名：真灯
| 作成日時：2022年9月30日 18時
