新マネさん ページ12
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「新マネの新井さんです」
「よろしくお願いします」
「「「(……思ってたんと違う。)」」」
黒髪ロングのお姉さん系の新マネさん。
……思ってたんと違う。
茶髪でクルクルで、もっとキャッキャした、脳内お花畑〜あははうふふ〜みたいなのが来るのかと思ってた。()
「で。言ってた思うけど、僕は明日から2週間おやすみしまーす」
「「「は?!」」」
「あれ、言ってなかったっけ。かぁさんがぶっ倒れたらしいんだよ」
「聞いてないっすよアニキぃ!」
「だから翔平、アニキやめろって」
ちょっとお手伝いしに行くんで、と現マネくん。
……心配だよ、現マネくんも現マネくんのお母様も新マネさんも。
「新井さんは寮には住まないから。自己紹介とかよろしくね〜」
HIROさんは次の仕事があると言って、会議室から出ていった。
と、陣が仕切り始めて、みんなで自己紹介をし始めた。
その間も新マネさんは静かに普通に話を聞いていた。
「……、おーい。Aさーん。」
「っ、はい!」
「大丈夫?どっか行ってたよ」
「大丈夫。Aです。パフォーマー。よろしくお願いします」
「すご。健太さんのゼロの日より、なんなら樹より素っ気ないよ」
「吉野黙って」
さっきから新マネさんからすごい鋭い視線を感じる。
私なにかしたっけ。
……やっぱりなんかされそう。全然思ってたのそのまま。
壱馬のこと信じてないわけじゃないけど、多分みんな新マネさんはいい人だと思ってる。
私ひとりで何とかしなきゃいけなくなりそう。覚悟はしてたけど。
デビューしたての時みたいに階段から突き落とされたらどうしよう。
おーこわっ。
私の自己紹介が最後だったらしく、今日はこれでoffになった。
トレーニング行く人がいたり(主に海青と陸)、踊りに行ったり(主に翔平とまこっちゃん、ハイサイ)、みんなバラバラ。
私はまこっちゃんに誘われたけどちょっとシカトして帰ってきた。()
会議中に壱馬からLINE入ってたもん。しゃーない。
あの子授業中にスマホ触るような不良くんだったっけ?
Kazuma寮の俺の部屋来て
強制じゃん、こんなの。ね。
拒否権なしよって言ってるのがもう伝わる。
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作者名:L | 作成日時:2020年4月5日 18時