ある日突然、あの弾バカがランク戦に来なくなった。

３８日目 ページ39

【出水】





出「ふぁ〜〜」








一あくびをして、









俺は目の前にある“太刀川隊”の隊室のドアを開けた。









　「ウィーーーン」









出「おはようございます」









？「おはよ〜出水ん」









隊室には、すでに柚宇さんがいた。









時計を見ると、まだ









“ＡＭ ８：０２”と表示されていた。









それにしてもこの蟹の時計、誰が買ってきたんだろう。









国「太刀川さんまだかな〜」









出「急に呼び出しといて、一番最後とか」









昨日突然、電話がかかってきたと思ったら









『明日、８：００に太刀川隊集合！！』









だけ言い残して、電話を切られた。









から、早起きしてきたのに。









出「俺、太刀川さんに電話してきますね。」









国「よろ〜。じゃあ、ゲームでもしてよっかな」









そう言うと柚宇さんはゲームが入ってる箱をあさりだした。









ピリリリリリリ









ちょうどその時、俺の携帯が鳴って画面を見ると









案の定“太刀川 慶”と書いてあった。









ピッ









出「もしもし、太刀川さん？今どこに(？「出水か？」え？」









この声って









出「諏訪さん？」









諏「そうだよ！！ったく、昨日さんざん食いやがって！！」









出「あー、その節はどうも」









諏「Ａ級の方が給料弾むんだから、今度から太刀川に奢ってもらえ！！」









出「それは無理ですよ。あの人、忍田さんに









　 これ以上親に迷惑かけるなって言われて、









　 大学費、給料から引かれてるらしいですから」









諏「マジか？！で、その太刀川なんだけどよ」









出「そういえば、なんで太刀川さんの携帯からかけてるんですか？」









諏「それが昨日、お前らが帰った後」









・









・








諏訪さんの、長い長い話が始まった。

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