ある日突然、あの弾バカがランク戦に来なくなった。

２５日目 ページ26

【米屋】







貴『も〜米屋君〜









　 伸びるなら伸びるって言ってよ〜』









向こう側から聞こえてくるA先輩の声は









軽く怒っているようだった









米「言ったら意味ないじゃないですか」









貴『哲っちゃんと同じこと言ってる〜』









正論だと思うんだが









米「まっ、次あるしいいじゃないですか」









貴『次はとる！！』









　「個人ランク戦 ２本目」









　「開始」









転送されてすぐ、









A先輩はスコーピオンを両手に１本づつ取り出し、









俺の右腕めがけて投げてきた。









まあ、それを避けられない俺じゃないけどな









先輩の投げたスコーピオンは俺の右腕を挟むように通り過ぎていった。









　『幻踊弧月』









そう言おうとしたとき、なにかに右腕が引っ張られたような気がした。









ワイヤー？









まさかスコーピオンに！









貴「アステロイド」









米「マジか」









　「トリオン器官破損 緊急脱出」

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