END集〜独占欲〜《ヒプノシスマイク》(仮)

眠らず働く令和日本　【観音坂独歩】 ページ5

入社して以来上司からも先輩からも同期からも





期待を込めて頑張って、頑張ろうと言葉を幾度もかけられた。





俺も期待に答えようと我武者羅に頑張って走り続けた。





それなのに今のこのザマだ…





今となっては誰にも期待されてない。





それでも辞める勇気もない。





中途半端に宙釣りのまま愛想笑いを浮かべて人の機嫌を取る





「機嫌だけじゃなく揚げ足でも取ってやればよかったんじゃないのか…？いや…オレにそんなことできるわけ無いよな…」





……るさい…





「誰も彼も期待しないくせに仕事ばっかり押し付けてきて…いっそラップでもぶつけてやれば」





…うるさい…





「期待に応えられないのは自分の実力がないから？違う…オレは精一杯やった。やったさ…でもそれ以上を望むのがあいつらだ。」





黙れ。俺がもっとちゃんとしてればよかったんだ





「なぁもう休もう…。オレは疲れてるんだ。だから休めるところにとびこもう。」





…そう、だな…






もう休もうとゆっくりと倒れ込む。






お休み一二三。





お休みなさい先生。





お休みオレ。









お休み世界





柵越しに見たオレの幻影は哀しそうな、安堵したような表情で俺を見つめ















それを最期に俺の身体は宵闇に吸い込まれた

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