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活動時間帯が異なるのか全く会うことの無いホセさんとたまたま食堂で出会った。今ではほとんど関わりはないのだが、荘園に来た当初緊張でガチガチになっている私を見兼ね、様々なイギリスでの航海の話や金銀財宝の話を沢山して緊張を和ませてくれた人だ。



「ホセさん!お久しぶりです!」

「ん?ああ!久しぶりだなレディ、元気にしていたかい?」

「お陰様で!あの時はありがとうございます」



そう言いながらホセさんが近付いてきてハグをし頬にキスを一回落とす。私も真似をしようとしたが如何せんナワーブさんとの挨拶の仕方しか知らない。口…口にするべき…?と迷っていると「はは、ジャパンではこういう挨拶はしないのだろう?無理はしなくていいさ」と笑いながら言ってくれた。



「えへへ、ありがとうございます…まだちょっと、慣れてなくて」

「まあそうだろうね。君は君でいればいい」



頭を撫でながらそう言ってくれるホセさん。大人だなあ、その余裕な態度に安心感を抱く。



「そういえば挨拶って口にキスじゃなくていいんですか?」

「は?」



先輩後輩だからと私とナワーブさんは口でしているが、その定理だと私とホセさんでも先輩後輩に当たるのではないだろうか。そう思い質問をすると目をまん丸にして驚かれた。そ、そんなに驚くこと?



「ははは!さすがに此方でも挨拶で口へのキスはしないよ!それは恋人への特権だ。まさか、本当にしてはいないだろう?」

「………」

「………おっと」



思わず顔を赤くして黙り込んでしまう私にホセさんはまじか、というような表情を浮かべて困ったように笑った。ま、まさか今までそれが普通だと信じていたものが、とんだ勘違いだったなんて!ナワーブさんはどうしてそんな嘘をついたのだろう、下手したら私誰彼構わず挨拶に口にキスを送るキス魔になっていたところだ!



「な、ナワーブさんが…先輩後輩だから、口にするのは普通、だって……」

「あ、ああ〜…彼か……」

「い、嫌がらせされてたのかな…」

「嫌がらせではないだろうけど…。そもそも彼の出身地では挨拶としてのキスはなかったような気もするがね…」

「!?」



どういうことだろう、何が本当で何が嘘なのだろう。思わず縋るようにホセさんを見つめると、私の頭を撫でながら「今夜にでも本当のことを聞いてみるといい。今後の君と彼の関係のためにもね」と励ましてアドバイスをくれた。

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設定タグ:第五人格 , 陰キャ組 , 中篇集   
作品ジャンル:恋愛
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暁郗 - せんぱいナワーブ最ッッ高でした。もっとああいうの出して欲しいです、性癖にストライクしました。 (2021年5月3日 23時) (レス) id: 14cb33816d (このIDを非表示/違反報告)
ハル - 好きやぁ( ˘ω˘ ) (2020年4月8日 20時) (レス) id: 7d1a9cae04 (このIDを非表示/違反報告)
フルリ(プロフ) - ここさん» コメントありがとうございます!月相イライくんのお話ですかね、、!?ずーっと温め続けてきたお話ですので気に入って頂けたようで私も嬉しいです!応援もありがとうございます!なんとか乗り切りました!笑リクエストもぜひ!いつでもお待ちしております(´∀`) (2020年2月23日 4時) (レス) id: d10d29f4b8 (このIDを非表示/違反報告)
フルリ(プロフ) - かのはさん» コメントありがとうございます!!友人以上恋人未満のお話が大好きなのです、、笑 お楽しみいただけたようでよかったです!応援もありがとうございます!頑張りすのでこれからもよろしくお願いします! (2020年2月23日 4時) (レス) id: d10d29f4b8 (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - 最新話もめちゃめちゃ好きでした!!前から全部好きです…試験などなど頑張ってください(´;ω;`)くれぐれも無理のないよう…(´;ω;`)!リクエストしたいんですが、伝える語彙力がなく…!!!語彙力育ててから出直してきます…!! (2020年2月13日 4時) (レス) id: 9ad3d16544 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:フルリ | 作成日時:2019年10月14日 10時

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