36話 ページ36
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思わず止めてしまった演奏。ちょうど曲も終わるところだったが、それにしたって唐突な叫びに止めざるを得なかった。
ざわざわとどよめく人々。
「おいおい、何事だ？」
「あの兄ちゃん、誰かに愛の告白でもするんじゃねェか？」
「ああ、なるほどな。にしても、よその男が放っておかないほどの女ってのは気になるな」
「……シャボンディ諸島って、こういうことはよくあるのかな？」
「さあ……。A、次の商談が迫ってるからそろそろ行こうか」
「はーい」
集まってくる人が思ったより増えていて叫びの中心にいた人は見えなかったけど、ずいぶん情熱的な叫びだったし、これから告白するなら是非頑張って欲しいところである。
私もそろそろ恋人が欲しいなあ、なんて。
シャボンディ諸島での商談も全て終えて、仕入れも上々。人攫いに遭うこともなく、無事にやるべきことを終えられた。
「A、しばらく外出は控えよう。天竜人がくる」
「ゲー……」
触らぬ神に祟りなしとはよく言ったもの。
あれを神とは認めたくないが、世界の仕組みがそう呼んでいる。であれば、何の力もない小市民もそれに従わざるを得ない。
最近、手配書で見る顔がどんどん集結していることも含めて考えると、何も起きないとは思えない。さっさとシャボンディ諸島を出た方が吉だ。
「父さん、もう出ようよ」
「それもそうだね。そろそろ準備に入らないと」
「……本当に行くの？新世界」
近々、またあの壁を越える。けれど今度は北の海などではなく、数多の海賊達が散っていった新世界へと入るのだ。
といっても、常駐はしない。新世界にあるうちのいくつかの島に届け物をするだけだ。
海の状態も慮って、先方はいつになっても構わないと言ってくれているからゆっくり準備が出来るとはいえ、それにしたって嫌なものは嫌だけど。
そこら中に海賊がいるし、海は安定しないし、治安悪いし。噂に聞くだけでも行きたくない。
「流石に、王族の依頼は断れないよ。昔お世話になった相手なら尚更ね」
「父さんの人生どうなってんの？？？」
何をどうしたら新世界の王族とツテが作れるのか、不思議でならないよ。
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「あっ！あいついない！！」
「よ、よし！！！生還！！」
「…………シャチ、ペンギン、バラされる覚悟はできたか？」
「「ア"ーーーッ！！！！」」
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雅榴(プロフ) - 翠さん» 多分、どうせ年内には作るんだよなぁと開き直ったので尻叩きに予告してしまいました笑 休息も兼ねますので多少時間はかかりますが、気長にお待ち頂けると嬉しいです。コメントありがとうございました！ (2023年2月5日 18時) (
レス) id: 7a47bd801a (このIDを非表示/違反報告)
雅榴(プロフ) - 時雨さん» 休息も兼ねてゆっくり考えようかなと思っているので、気長にお待ち頂けると嬉しいです〜！ご期待に添えるよう頑張ります、コメントありがとうございました！ (2023年2月5日 18時) (レス) @page42 id: 7a47bd801a (このIDを非表示/違反報告)
翠(プロフ) - なんと…！続編も…！！最高です、本当にありがとうございます。体調にはお気をつけて。また！ (2023年2月5日 16時) (レス) id: 64131c5e87 (このIDを非表示/違反報告)
時雨(プロフ) - 続編ありがとうございます🙏最高です；；！この後どんな展開になるのかとても楽しみです！これからも応援しています。 (2023年2月5日 13時) (レス) @page42 id: dee2fbc24a (このIDを非表示/違反報告)
雅榴(プロフ) - チックタックさん» ありがたいお言葉をありがとうございます！続編はうっすら考えてはいるものの、そもそも作るかを悩んでいるのでそう言って頂けると嬉しいです。コメントありがとうございました！ (2023年1月31日 12時) (レス) id: 7a47bd801a (このIDを非表示/違反報告)
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