35話 ページ35
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どこが繊細だ。
自身の中にある衝動をそのまま爆発させたような力強さと、それに見合う幼い笑顔。いや、あれは元々童顔なのが笑うと更に幼く見えるだけか。
どこがピアニストだ。
あれは、ただピアノが好きなだけの、子どもじゃねェか。
「いいぞいいぞ〜！」
「おい、誰か楽器弾けねェのか！？」
「_______……」
「キャプテン……ッ！あいつ！あいつですよ！」
いつかに家の前で弾いていたあの日と同じ。楽しくてしょうがねェって顔。幸せだって誰より感じてる顔。だから触発されるんだ。音楽を自由にやる奴ほど、音楽を楽しんでる連中だ。あんな顔して音を奏でる奴が隣にいれば、そりゃセッションしたがる。
_______嗚呼、ダメだ。止められない。
「ッスーー…………」
「……きゃ、キャプテン？」
ペンギンの恐る恐るといった言葉に返事をせず、一つ大きく息を吸った後に担いでいた鬼哭を構えた。
「ちょっととってくる」
「何を！！？！？命を！！？」
「それだけは！！それだけは勘弁してやってください！！！あいつ悪い奴じゃないんです！！！時々バカだけど！！！！」
「バカか、そこまで取る気はねェ。貰うは心臓だ」
「変わんないですって！！！！」
邪魔するな、あれをほっとけるわけねェだろ。おれがドフラミンゴを討ったとしてもよその海賊に横取りされる。絶対される。あれを無視する奴は男じゃねェ。
おれが心臓取ってドフラミンゴのとこ行ってる間も預かっておけば、シャチ達と一緒にいさせられる。
「船長が！！ローさんがイカれた！！！！！！！」
「ちょっとヤベェなとは思ってたけど！振り切れすぎですって！！！」
「テメェら自分の船長に向かって良い度胸だな」
羽交い締めにしてくるペンギンと腰にまとわりついてくるシャチ。鍛えているとは言え向こうもそれは同じで、流石に二人がかりは振り払えず。
「離せ。おれが心臓を取れば同じ船に乗せてやる」
「っぐ……！ちょっと良い！！」
「素直かシャチ！！！いやそれあいつ多分望んでないですって！！！」
「滞在してりゃ気は変わる」
「それストックホルム症候群じゃないスか！！？」
どれだけ言い募っても離そうとしない二人に青筋が浮き、思わず怒鳴った。無意識だった。
「バカかテメェら！！あんな可愛い奴をほっとく
場は静寂に包まれ、鳴り響いていたピアノも止まった。
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雅榴(プロフ) - 翠さん» 多分、どうせ年内には作るんだよなぁと開き直ったので尻叩きに予告してしまいました笑 休息も兼ねますので多少時間はかかりますが、気長にお待ち頂けると嬉しいです。コメントありがとうございました！ (2023年2月5日 18時) (
レス) id: 7a47bd801a (このIDを非表示/違反報告)
雅榴(プロフ) - 時雨さん» 休息も兼ねてゆっくり考えようかなと思っているので、気長にお待ち頂けると嬉しいです〜！ご期待に添えるよう頑張ります、コメントありがとうございました！ (2023年2月5日 18時) (レス) @page42 id: 7a47bd801a (このIDを非表示/違反報告)
翠(プロフ) - なんと…！続編も…！！最高です、本当にありがとうございます。体調にはお気をつけて。また！ (2023年2月5日 16時) (レス) id: 64131c5e87 (このIDを非表示/違反報告)
時雨(プロフ) - 続編ありがとうございます🙏最高です；；！この後どんな展開になるのかとても楽しみです！これからも応援しています。 (2023年2月5日 13時) (レス) @page42 id: dee2fbc24a (このIDを非表示/違反報告)
雅榴(プロフ) - チックタックさん» ありがたいお言葉をありがとうございます！続編はうっすら考えてはいるものの、そもそも作るかを悩んでいるのでそう言って頂けると嬉しいです。コメントありがとうございました！ (2023年1月31日 12時) (レス) id: 7a47bd801a (このIDを非表示/違反報告)
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