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期待と不安 ページ8

『わかんないよ。…』

「あら。悩み事?」

『あ、せ、先輩』

「そんなくらい顔しないでちょうだい。貴方は周りからうらやまれるくらい幸せなんだから」

幸せ。どうしてそんなことが言えるのだろうか。

『し、幸せ…とは?』

「はぁ。あんたそんなんじゃ嫌われるわよ、私だって夢にまで見たあの公子様とお付き合いしてるのでしょう?」

あぁ、そういうことか。確かに普通に考えれば財力あり、顔もよし、性格も良くて、スタイルもいい。こんな優良物件中々ないのだ

『ま、まぁ。私などすぐに捨てられると思うので、そんなにお気にせずとも大丈夫ですよ。』

「よくゆうわ、そろそろ3年目じゃない」

あぁ、そんなに月日が流れてるのか

『そんなに経っていたんですね…時の流れってなんだか早いような。遅いような』

「はぁ、惚気かしら。落ち込んでるから話を聞いてあげてただけなのに」

『いえ、滅相もございません。私も早く捨ててくれないかと、待ち望んでます』

そう告げると彼女は心底驚いたように私の方を見て目を開く

「あなた……珍しいわね、公子様と付き合えているというのに。捨てられたいと思うの?」

『皆様が憧れるような人が私のことなど好きになるはずもなく、遊びだとわかっているのに自ら惚れに行く、そんな馬鹿な女はきっと居ませんよ』

「はぁ、なるほどね。貴方、自己肯定感低すぎよ」

そうだろうか。あんな完璧そうな人を目の前にしたら私の考えが1番考えられるとおもうのだけれど。なんて思いながら口を開く

『先輩は公子様とお付き合いするのを夢にまで見たと仰っていましたが、そのような告げ口を私にしても良いものなのでしょうか。』

「いいのよ、私はあの人が幸せなら。私はあの人の顔に惚れたわけでも金につられた訳でもないの。」

『けれど私とくっ付くことが幸せなはずはありません。きっと一時的なおもちゃにすぎませんよ、』

「はぁ、言っておくけどね、きっと彼は本気よ?私からのおねがい、わがままかもしれないけれど聞いてちょうだい。本来は私があなたの位置に痛かった。それでも居られそうにない、だから。幸せにできるあなたがしてあげてちょうだい」

『ほ、本気…なんですか?』

「妬ましいくらい羨ましいけれど、彼はあなたのことが好きよ」

甘味処の一言
ましゅぅ……

哀した愛で→←見せかけなんて要らない



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青晴空@SFC所属(プロフ) - オ リ フ ラ立ってますよ…! (2022年12月6日 7時) (レス) id: a4091b20af (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:甘味処っていいよね | 作成日時:2022年11月17日 21時

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