彼女の思い出 1 ページ41
___Aside
「彼女の恋人になりたかった…」
今まで何度か恋人がいた事がある。でも、あんなに愛していたのは、過去にも未来にもミレイだけだ。
「でもさ、彼女が好意を寄せていたのは彼だった。」
そう、あの二人は両思いだった。
「僕は、所詮ただの親友。恋仲には成れなかった。」
でも、あの時、彼より自分を頼ってくれた事が嬉しかった。
恋仲に成れないなら二人で死にたかった。
「彼女さ、どうしようも無く困った時に一番に頼ったのは僕だよ?思わせぶりだよね。」
「ふふっ、太宰君にだけ話してあげる。ミレイが死んだ時の話。まぁ、多分特務課に資料あると思うけど。」
足は海に浸かり、背中を砂浜に預け、忌々しい程に晴れた青空を見ながら
あの夏の日の記憶を思い出す。
___8年前。(原作12年前)
梅雨時ずぶ濡れのまんま、二人の住処であるトタン屋根の小屋の入り口で涙を流しながら立ち尽くしていた。
夏が始まったばかりというのに、 ミレイはひどく震えていながらいった。
「昨日人を殺したんだ」
「は?」
貧民街であるすり鉢街では、人を殺したのどうのはしょうがないで終わる。
だが、ミレイは違った。
何があっても、ミレイは人を殺そうとしなかった。
「何が…あったの?」
「とりあえず、中入ろう?」
そう言ってミレイを、孤児の家にしては上出来なトタン屋根の小屋の中に入れ、タオルで拭いて温めてやった。
話しを聞くと殺してしまったのは政府の人。
私達の事…ミレイの異能力の事で保護したかったそうだ。まぁ、おそらく保護と言う名の排除だろうが…
そしてそれを嫌がったミレイを無理やり連れて行こうとされ、突き飛ばした先が階段になってて運悪く殺してしまったそう。
「ごめん。僕がいたらそうならなかったよね。」
ミレイ「違うの私が悪いの。」
「ちがうよ。」
ミレイ「でも、政府の人だから捕まっしまうかもり羊の皆んなに迷惑をかからなから、もうここには居られない。どっか遠いとこで死んでくるよ。」
そんな君に僕は言ったんだ。
「それじゃあ、僕も連れてって」
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零奈(←履歴を消したバカ)(プロフ) - はるぽんさん» くっ、ばれてしまったか… (1月28日 14時) (レス) id: b9e38a5313 (このIDを非表示/違反報告)
はるぽん(プロフ) - もしかしたら違うかもですけど…あの夏が飽和するというボカロ曲入ってますか?もしそうだったら好きすぎます…🥲 (1月28日 2時) (レス) @page41 id: d30f688e9b (このIDを非表示/違反報告)
黒崎百合(プロフ) - !楽しみです! (1月11日 15時) (レス) id: 4f63239270 (このIDを非表示/違反報告)
零奈(←履歴を消したバカ)(プロフ) - 黒崎百合さん» 此れからもっと過去編やるのでしばらくすれば分かるかも知れません (1月10日 15時) (レス) id: b9e38a5313 (このIDを非表示/違反報告)
黒崎百合(プロフ) - そうなんですか?何がまざってるのか凄いきになる…あの夏は分かったんだけど…めちゃくちゃ好みです!だいすき! (1月10日 10時) (レス) id: 4f63239270 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:零奈 x他1人 | 作成日時:2023年11月28日 23時