検索窓
今日:16 hit、昨日:28 hit、合計:18,104 hit

彼女の思い出 1 ページ41

___Aside


「彼女の恋人になりたかった…」



今まで何度か恋人がいた事がある。でも、あんなに愛していたのは、過去にも未来にもミレイだけだ。



「でもさ、彼女が好意を寄せていたのは彼だった。」



そう、あの二人は両思いだった。



「僕は、所詮ただの親友。恋仲には成れなかった。」



でも、あの時、彼より自分を頼ってくれた事が嬉しかった。



恋仲に成れないなら二人で死にたかった。



「彼女さ、どうしようも無く困った時に一番に頼ったのは僕だよ?思わせぶりだよね。」

「ふふっ、太宰君にだけ話してあげる。ミレイが死んだ時の話。まぁ、多分特務課に資料あると思うけど。」



足は海に浸かり、背中を砂浜に預け、忌々しい程に晴れた青空を見ながら




あの夏の日の記憶を思い出す。



___8年前。(原作12年前)




梅雨時ずぶ濡れのまんま、二人の住処であるトタン屋根の小屋の入り口で涙を流しながら立ち尽くしていた。


夏が始まったばかりというのに、 ミレイはひどく震えていながらいった。



  「昨日人を殺したんだ」
 


「は?」



貧民街であるすり鉢街では、人を殺したのどうのはしょうがないで終わる。


だが、ミレイは違った。


何があっても、ミレイは人を殺そうとしなかった。



「何が…あったの?」

「とりあえず、中入ろう?」



そう言ってミレイを、孤児の家にしては上出来なトタン屋根の小屋の中に入れ、タオルで拭いて温めてやった。

話しを聞くと殺してしまったのは政府の人。

私達の事…ミレイの異能力の事で保護したかったそうだ。まぁ、おそらく保護と言う名の排除だろうが…


そしてそれを嫌がったミレイを無理やり連れて行こうとされ、突き飛ばした先が階段になってて運悪く殺してしまったそう。



「ごめん。僕がいたらそうならなかったよね。」



ミレイ「違うの私が悪いの。」



「ちがうよ。」



ミレイ「でも、政府の人だから捕まっしまうかもり羊の皆んなに迷惑をかからなから、もうここには居られない。どっか遠いとこで死んでくるよ。」



そんな君に僕は言ったんだ。



「それじゃあ、僕も連れてって」

彼女の思い出 2→←心中未遂



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.5/10 (40 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
87人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

零奈(←履歴を消したバカ)(プロフ) - はるぽんさん» くっ、ばれてしまったか… (1月28日 14時) (レス) id: b9e38a5313 (このIDを非表示/違反報告)
はるぽん(プロフ) - もしかしたら違うかもですけど…あの夏が飽和するというボカロ曲入ってますか?もしそうだったら好きすぎます…🥲‎ (1月28日 2時) (レス) @page41 id: d30f688e9b (このIDを非表示/違反報告)
黒崎百合(プロフ) - !楽しみです! (1月11日 15時) (レス) id: 4f63239270 (このIDを非表示/違反報告)
零奈(←履歴を消したバカ)(プロフ) - 黒崎百合さん» 此れからもっと過去編やるのでしばらくすれば分かるかも知れません (1月10日 15時) (レス) id: b9e38a5313 (このIDを非表示/違反報告)
黒崎百合(プロフ) - そうなんですか?何がまざってるのか凄いきになる…あの夏は分かったんだけど…めちゃくちゃ好みです!だいすき! (1月10日 10時) (レス) id: 4f63239270 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:零奈 x他1人 | 作成日時:2023年11月28日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。