過去 ビンの怖さ ページ29
中「じゃあ、なんで俺を助けたんだよ。」
ビ「さっきも言ったでしょ。ミレイに頼まれたから。」
ビ「私は、正直言って羊の仲間なんてどうでもいい。でも、ミレイが大切って言うから僕は守るだけ。」
中「…」
殺し屋「もう操れるガラス片は、ありませんよ?」
殺し屋は、全てのガラス片を粉々にしたようだ。
ビ「うーん。僕が操れるガラスの大きさは言って無いんだけどなぁ。」
ビンはそう言うと呟いた。
「異能力『ガラスの兎』顕現 骸狗」
すると殺し屋の足元の粉々のガラス片達がどんどん骨だけの狗の形を成していく。
中「骸骨の狗?」
ビ「やれ」
形を成した二匹の骸骨犬が、殺し屋を襲う。
殺し屋「うわぁー!やめろ!」
殺し屋が幾ら異能力で切り刻んでも、振り払っても、二匹の犬の勢いは衰えず、殺し屋を襲う。
ブチブチッボギッバキッ
「や"めろ"!ぎゃー!やめてぇ"ぐれ!」
二匹の犬の牙が、肉を引き裂き骨を折る音と殺し屋の悲鳴が聞こえる。
殺し屋の悲鳴が途絶えるころには、ガラスで出来た二匹の犬はヒビに血が染み赤く染まっていた。
ビ「中也」
ビクッ
中「な、なんだ。」
自分で歩けると地面に下ろして貰い、ビンと羊のアジトに向かって歩いている時だ。
ビンの冷たい声に、先程の恐怖の光景が浮かび、肩を少しびくつかせた。
ビ「中也も"あれ"になりたくなかったら、僕の異能力のこと人に言わないでね。」
中「わかった。言わない。」
ビンの言う"あれ"は、先程の殺し屋だった肉塊を刺しているのだろう。
_________
森「よく犬がトラウマにならなかったね。」
中「自分でも思います。」
森「それで、もう一人の登場人物である〈ミレイ〉って誰だい?」
中「ミレイは、羊の創設者の様な人です。今は行方不明ですが。」
森「行方不明?」
中「ビンと少し旅に出てったきり、戻ってこなかったんです。帰ってきたビンも黙秘で真相は誰も知りません。」
森「ほう。まぁ、とりあえずそのことも横におこうか。」
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零奈(←履歴を消したバカ)(プロフ) - はるぽんさん» くっ、ばれてしまったか… (1月28日 14時) (レス) id: b9e38a5313 (このIDを非表示/違反報告)
はるぽん(プロフ) - もしかしたら違うかもですけど…あの夏が飽和するというボカロ曲入ってますか?もしそうだったら好きすぎます…🥲 (1月28日 2時) (レス) @page41 id: d30f688e9b (このIDを非表示/違反報告)
黒崎百合(プロフ) - !楽しみです! (1月11日 15時) (レス) id: 4f63239270 (このIDを非表示/違反報告)
零奈(←履歴を消したバカ)(プロフ) - 黒崎百合さん» 此れからもっと過去編やるのでしばらくすれば分かるかも知れません (1月10日 15時) (レス) id: b9e38a5313 (このIDを非表示/違反報告)
黒崎百合(プロフ) - そうなんですか?何がまざってるのか凄いきになる…あの夏は分かったんだけど…めちゃくちゃ好みです!だいすき! (1月10日 10時) (レス) id: 4f63239270 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:零奈 x他1人 | 作成日時:2023年11月28日 23時