逸般人(？)なポートマフィア社員 (ページ27)

今日:7 hit、昨日:28 hit、合計:18,095 hit

高木は、密かにバレるページ27

＿＿＿＿＿中原side

高木が、ビン。

先日、太宰から聞いた時は、凄く驚いたがよく考えるとしっくりくる。

あと、太宰と恋人関係っていつからだ？

そもそも、太宰は、いつそんなにビンと仲良くなったんだ？

他にも疑問は沢山ある。

とりあえず、Q奪還作戦の報告と一緒に首領に報告する。

中「あと、太宰から、高木Aと云う元黒蜥蜴でいまは、俺の直下の部下が、太宰の恋人で元《羊》のビンだと言う情報がありました。」

森「ほう。一旦、太宰君と恋人関係にある事を横に置いといて…中也君は、元羊と言うことで気づかなかったのかい？」

中「ビンは、常にフードを深々と被っていて、まるでビン底のような眼鏡を掛け、髪も長く今と違って灰色でした、それに高木のことを容姿から男だと思っていたのもあり、太宰に言われ初めて気付きました。」

俺だって顔をまともに見たのは、あの一回だけだと思う。

森「うーん。高木君は、五年前に勤めていた下部組織を襲ったヤクザ三人を一人で殺した事で入って来た子だったよね。確か、奇妙な経歴だったから紅葉君に尋問して貰った記憶があるよ。」

中「尋問ですか。」

森「あぁ。大丈夫だよ。本当に尋問で終わったよ。確か18歳以前の記憶が曖昧で、気づいたら爆発した密輸船の前に居たとか。北海道の網走港での話で、そこで養子に取って貰って、ヨコハマには、出稼ぎに来ていたと報告が来ていたよ。」

森「まあ、もし此れら情報が嘘ならそのビンって子は、とんだ食わせ犬だね。」

中「太宰によると、今のところ本人は、ポートマフィアを裏切る意志は無いと不服そうに言ってました。ですが、同時に多分『彼女は抜けようと思えばいつでも抜けれると思う』と言っておりました。」

森「ほう。それはどう言う根拠だと思うかい？」

中「ビンは、体術が得意です。俺が羊に入る前は、ビンが孤児を守ってたそうです。」

中「ガラスを操る異能力を持ってます。しかも羊の仲間には、言ってませんでしたが、相当な異能力者をも軽く殺せる様な強力な物だった筈です。」

森「ほう。中也君は、何故知っているのかい？」

中「助けて貰ったことがあるんです。」

森「と言うと？」