番外編 おなかいた ７ ページ39
友達がズボンとパンツを戻しながら、かっこいいパンツだねって
言う。
「そうでしょ。おしゃれさんだからね。いつもかっこいいのはいてるよ」
潤「うるさい、バカにしないで」
友「ごめん、でも、元気になったらどこで買ったか教えてね。
そのまま、左腕だけみせて」
さりげなく点滴の体制に誘導してくれた。
友「うん、ありがとう。
さっきと一緒、消毒するから冷たいよ」
返事はできないけど、じっとしている。
友「潤ちゃんはさ、食べ物なにがすきなの？」
潤「え？」
友「もうね、痛いところ終わってるよ。
血の検査もしてるから少しだけ長いけど、もう力抜いていいよ」
潤「うん・・・もう、終わり？」
友「終わり、終わり。潤ちゃんはお兄ちゃんだから大丈夫だけど、
少しだけ、動かないように包帯したよ。
今、針のところ痛くないかな？」
潤「わかんない(泣)」
友「じゃあね、少しでも変だなと思ったら教えてね。
うそついてごめんね。ゆっくり休もうね」
繋いだ手を離さないからそのままお礼を言う。
友「いいよ、いいよ。ゆっくり休ませてあげて」
このまま、主治医になろうかって申し出てくれた。
ありがたくお願いする。
友「翔ちゃんのいいようにしてあげてね、カルテにも書いておくよ、
お顔はみせてもらいにくるけど、潤ちゃんよろしくね」
声をかけながら、頭を撫でてくれた。
マ「よろしくお願いします。失礼なことを申し上げて申し訳ありません。
少し落ち着いたらよく言ってきかせます」
友「大丈夫です。しんどいのにがんばってくれてほめてあげて下さい。
あの注射、痛いので余計につらくさせました。
今年は長引くパターンが多いので心配されると思います。
私でよければ、何でもおっしゃってください」
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作者名：ばるこひめ | 作成日時：2021年11月21日 6時
