13話 ページ35
慌てて肩に刺さった羽赫の一部を抜き取り避けた流時だったが
不完全な避け方だった為、即座に反応した刺史の赫子で壁にたたき付けられた
『っ……』
士皇「流時!」
ザシュッ
流時に三本の赫子が迫った瞬間
三本全ての赫子が有馬によって切り落とされ
流時は士皇が抱えていた
『士皇、喰種は…』
士皇「大丈夫、もう終わったよ」
そう言い振り返る士皇の視線の先には首を落とされた獅子
『士皇、ごめんね。私がヘマをしたから…』
士皇「そんなの気にしなくていいよ」
有馬「流時、傷は痛むか?」
『大丈夫、止血すれば全然平気』
有馬「そうか……明日士皇と俺の所へ来い。勉強を教えてやる」
『ホント!?いいのお兄ちゃん!』
有馬「あぁ、その代わりスパルタでいくぞ」
夕作「有馬さん」
ふと夕作と理界が自分を見ている事に気付いた
恐らく2人も勉強を教えて欲しいのだろう
本来ならば4人は普通の中学生、高校生
しかし日々喰種の駆逐を行っている4人に普通の中高生程の勉強時間もなければ、勿論教えてくれる先生等いない
小学生ぐらいの年頃の時は有馬が教えに来てくれていたが、特等になってからは時間が削られ教える暇が無かった
有馬「安心しろ、2人にも教える」
その言葉に夕作と理界は嬉しそうに笑った
そして翌日
4人は白日庭の屋敷で有馬に勉強を教えて貰っていた
有馬「ここにaを代入、その後に√を使えば効率よく解ける」
理界「……こうですか?」
有馬「…あぁ、合っている」
『士皇、書き順間違ってるよ』
士皇「え、違うの?」
『左のにんべんから、1、2、3だよ』
士皇「書き順なんて合ってなくてもかけるならいいじゃん」
『ダメだよ、報告書出すときとかあるんだよ』
士皇「報告書はパソコン使うでしょ?」
『でもちゃんと書けないと…』
有馬「士皇、漢字自体があっているなら問題ない。書き順は気にしなくていい」
『お兄ちゃん!』
夕作「有馬さん…!」
有馬「だが、数学の問題が半分は間違っているぞ」
士皇「え…」
流時が士皇の持っている数学のノートを覗き込むと半分は間違っていた
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ゆめの - コメント失礼します( ^ω^ )凄く面白いです!更新頑張って下さい!応援しています! (2020年6月1日 16時) (レス) id: 54f556372b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ルサールカ | 作成日時:2019年1月13日 22時