サイセイチリョウ[伊丙 士皇]

お化け屋敷 ページ31

『士皇〜、イヤだよ！お化けはヤダ！』

士皇「琉時、泣いてるの？喰種に比べたら怖くないでしょ？」

『〜〜！やーだー!!』


･

遡る事、数時間前

琉時、士皇、理界、夕作、有馬は大きな遊園地に来ていた

事の発端は士皇がたまには遊びたいと言い出し

普段あまり行かない所へ行こうという事で遊園地に来た

一番はしゃいだのはやはり士皇であり、遊園地入園するなり琉時の手を引き歩き出した

そして一番最初に士皇が行こうと誘った場所

そこは

『お、お化け屋敷…！』

士皇「ね！面白そうでしょ！」

楽しそうにお化け屋敷を見る士皇とは反対に。琉時は顔を青くしていた

夕作「理界、琉時って確かお化けとか」

理界「うん、駄目」

有馬「……」

そんな三人を他所に士皇は琉時の手をグイグイと引っ張りお化け屋敷へ入ろうとしている

『や〜だ〜！絶対イヤ！お化けは嫌い！入らない！』

士皇「大丈夫だよ、どうせ作り物なんだから。ほら入ろ」

『ヤダ！お兄ちゃん士皇に言ってよ！私ヤダ！入らないよ！』

有馬に助けを求めた琉時

しかし有馬の答えは士皇に味方をする答えだった

有馬「琉時、入れ」

『…はい』

有馬の目が物語っていた

行かねば後が怖いと

仕方なく士皇と2人でお化け屋敷に入る事になった琉時

しかし入って30秒も経たない内にお化け屋敷に悲鳴が響いた

『きゃあああぁ！士皇！士皇！お化けがいる！こっち見てるよ！』

士皇「作り物だよ」

『士皇！戻ろうよ！出ようよ！』

士皇「無理だよ、出るなら出口から出ないと」

そう言い琉時の手をにぎり進む士皇

しかし士皇とは反対に恐がりな琉時はビクビクしながら歩く

士皇「あ、お化け」

『わぁぁぁぁ！いやぁぁぁぁぁあ!!』

勿論嘘である

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