9話 ページ27
平子「琉━」
平子が琉時に近付こうと一歩踏み出した瞬間
バンッ
琉時が資料の入れてある棚に手を付き高く飛んだ
宇井「なっ!?(あんなに高くっ!)」
琉時は軽々と書棚の向こう側に着地するとすぐ様資料室から逃げ出した
宇井「なんて身のこなしなんだ…!」
平子「郡、捕まえるぞ」
宇井「私もですか!?私は琉時ちゃんを宥めに来ただけで!」
しかし宇井の話を聞かずに平子は出ていってしまった
琉時は琉時で必死に平子から逃げる
貴将が言っていた通り、琉時は白日庭でも1番足が速かった
その証拠に平子は追いついていない
しかしただ逃げているだけではいつかは見つかる
そして何より…
『(絶対、貴将お兄ちゃんも捕まえに来る!今日非番だって言ってたし!早く隠れないと、お兄ちゃんからは逃げれない!)!』
琉時の目に1つの扉が目に止まった
そこは廊下の突き当たりにある目立たない場所
そこしか無いと思い琉時は急いで扉を開け中に入る
ギィィィ
古めかしい音と共に扉が閉まる
『ハァ、ハァ、ハァ……逃げ切れ━!?』
安心し、後ろを振り向くとそこには貴将
『お、おおおおおおおお、お兄ちゃん……!!』
有馬「ここに来る事は分かっていたぞ、琉時」
口調は至って静かだが長年の付き合いである琉時には分かった
捕まえる気満々だと…
『何で…!!』
有馬「士皇のアドバイスだ、[琉時は昔から暗かったりしずかな所が好き]だと」
『(何で教えるの!士皇!)ぁゎゎ…お兄ちゃん待って、あ、明日はがんばるから!』
有馬「お前は今日頑張ると言った、男ににごんはない筈だ」
『お兄ちゃん私女!!』
危機を全身に感じ琉時は慌てて部屋から逃げ出す
しかし…
ガシッ
誰かに後から捕えられた
部屋からは飛び出した
つまり貴将ではない
士皇「琉時、捕まえた!」
捕まえたのは士皇だった
2人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆめの - コメント失礼します( ^ω^ )凄く面白いです!更新頑張って下さい!応援しています! (2020年6月1日 16時) (レス) id: 54f556372b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ルサールカ | 作成日時:2019年1月13日 22時