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5話 ページ23

夕作「琉時、出て来なよ」

理界「怖い人なんて居ないよ」

士皇「タケさんも宇井特等も優しいよ」

『お、お面の人…』

平子は黙って琉時を見ている

相当ショックを受けたのだろう

平子は珍しく内心落ち込んだ

それは宇井にも伝わる程

宇井「先輩、ショックなのも分かりますけど、まずは表情作りましょう。琉時ちゃんもっと怖がりますよ」

宇井はそう言いながらもう一度琉時に近づく

宇井「琉時ちゃん、怖がらなくていいんだよ。皆仲間、仲良くしよう?」

貴将にしがみつく琉時に話し掛けた宇井だったが、ふと異変に気付く

宇井「琉時ちゃん?」

『………キツイ…』

士皇「キツイ?」

貴将にしがみつく手が少しだが弱々しくなっている

『うぅ……お兄ちゃん、クラクラする…』

夕作「クラクラ…?」

有馬「……琉時、前髪を上げろ」

『ん……』

琉時は言われた通り前髪を手で上げる

貴将はおもむろに琉時の額に手を当てた

有馬「熱だな」

「えっ」

その場の全員が驚く

『お兄ちゃん…フラフラ、するよ…』

有馬「緊張と慣れない環境で体にきたんだろう、琉時は昔から環境変化に敏感だったからか」

琉時の紹介の為に集まったのだったのだが、当の本人がこの調子では無理ということで解散になった

有馬「士皇、琉時を連れて帰れるか?」

士皇「はい!琉時、おいで」

『うん……』

士皇「………琉時」

士皇は琉時の前でしゃがむ

士皇「おぶるから、乗って。フラフラしてたら危ないでしょ?」

『……』

琉時は無言で士皇の首に手を回す

士皇は軽々と立ち上がると貴将に挨拶をして歩き出した

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ゆめの - コメント失礼します( ^ω^ )凄く面白いです!更新頑張って下さい!応援しています! (2020年6月1日 16時) (レス) id: 54f556372b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ルサールカ | 作成日時:2019年1月13日 22時

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