15話 ページ17
被害の及んでいない区にてったした士皇は直ぐに琉時の応急処置をする
特に目からの出血は酷く押さえていた琉時の右手は血塗れになっていた
士皇「琉時、大丈夫?」
『…大丈夫、少し痛むだけ』
士皇「無理しちゃ━」
『ごめん』
士皇「え?」
琉時の突然の謝罪に士皇は困惑する
『理界を…守れなかった……!!』
琉時は見ていた
撤退する際に、理界の首を持ち去るハジメの姿を
『宇井特等の事、言えないよね…!一緒に、戦ってたのに……』
指示を出した時に気付くべきだったのだ
理界の返事が無いことに
『あんな大口叩いといてこのザマなんて…0番隊失格だね。お姉ちゃんに……顔向け出来ないや』
無力は私も同じだ…
士皇「そんな事ないよ。入さんはそんな事で怒ったりしないし、琉時の事を心配すると思う」
『…士皇、どうして……人と喰種は、分かり合えないのかな?気持ちは、心は一緒の筈なのに。人とさえも分かり合えないなんて』
人とさえも分かり合えない
宇井特等の事を思ったのだろう
『士皇は、何処にも行かないで…!お姉ちゃんみたいに、私を置いて行かないで!』
か弱くそう言う琉時を士皇は壊れ物を扱う様に優しく抱きしめる
士皇「何処にも行かないよ、琉時の横にずっと居るよ。いままでも、これからも。大丈夫だよ、皆琉時と一緒にいるから。夕作もタケさんもハイセも、ずっと一緒。戦いもきっと終わるよ、少なくとも…そう信じようよ。貴将さんと入さんの分も」
『戦いが終わる…戦いがない世界。人と喰種が、分かり合える世界』
士皇「うん、信じよう。琉時が大好きな、仲良しな世界になる様に」
その願いは数年後、叶う事になる
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ゆめの - コメント失礼します( ^ω^ )凄く面白いです!更新頑張って下さい!応援しています! (2020年6月1日 16時) (レス) id: 54f556372b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ルサールカ | 作成日時:2019年1月13日 22時