14話 ページ16
立ち上がりはしたが琉時は右目を失い視界が半分
その上左目の上辺りを負傷していた
『(血で左も見えない…!)』
琉時に見えるのは左目のボヤけた視界だけ
ハジメ「どうしよっかなぁ…琉時だけは無傷で捕まえて可愛がろうと思ったのに、なっ!!」
ハジメが赫子の速度を急速に上げた
視界がほぼ潰されている琉時は避けるだけで精一杯
ジュッ
『ッ……』
ハジメ「いつまで避けれる?」
『(このままじゃ持たない…!)士皇!退くよ!このままじゃ私も士皇も殺られる!』
ハジメ「逃がさないよ」
『!?』
ドッ
腹部に強い一撃をくらい飛ばされた琉時を士皇は見事にキャッチした
そこへハジメが赫子を琉時に伸ばした
カランッ
ハジメ「?」
ハジメの足元に缶が転がり中から白い煙が出てきた
ハジメ「な〜に、こんなんで目眩しでも━!?」
己の体の異変に気付きハジメは自分の背中の赫子の一部が崩れ落ちているのに気付いた
それはRc抑制剤
ハジメの赫子が崩れている内に士皇は琉時に片腕を回し立ち上がらせた
士皇「タケさん!琉時が重症を負いました!退きます!!」
琉時を見た平子は一瞬目を見開いた
頬や脇腹から出血
そして何より右目から酷い出血をしている
どの様な怪我かは察しがついた
平子「分かった、葉月ハジメはカネキケンの所へ行くだろう。お前達は退け」
『タケさん…』
右目を押さえながら琉時は平子に謝罪を口にした
『理界を…守れませんでした、ごめんなさい……!!』
平子「………お前は悪くない。士皇、退いたら直ぐに止血をしろ」
士皇「はい!琉時、行くよ!」
『うんっ…』
激痛の走る体に鞭打ち琉時は士皇に連れられ撤退した
2人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆめの - コメント失礼します( ^ω^ )凄く面白いです!更新頑張って下さい!応援しています! (2020年6月1日 16時) (レス) id: 54f556372b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ルサールカ | 作成日時:2019年1月13日 22時