サイセイチリョウ[伊丙 士皇]

9話 ページ11

ハジメ「長話だったね琉時」

『あなたには関係ない』

ハジメ「毒舌な琉時も可愛かったよ」

そう言うハジメは赫子を蠢かす

『喰種をあんなに憎んでいた人が喰種になるなんて滑稽だね』

ハジメ「黙れよ、琉時」

ドォ

『理界！横！士皇は上！』

そして琉時はハジメの後ろに回り込む

赫子にクインケが届き根元に触れた

『(とった！)』

グンッ

『なっ!!』

根元を斬り落とす寸前、ハジメが手首バキバキと鳴らしねじりながら琉時の右腕を掴んだ

『腕を捻って！？』

ハジメ「これくらいすぐ治るし」

士皇「琉時！後ろ!!」

後ろには再生したハジメの赫子が迫っていた

ハジメ「逃げられないよ、琉時」

『無理矢理逃げるだけ』

ドンッ

琉時は渾身の蹴りをハジメに打ち込み、ついでに迫っていた赫子を切り落とした

ハジメ「わぉー、琉時力つよーい。強い奥さんになりそう」

『貴方に興味無いから。私と士皇が付き合ってるの知ってる癖に、執拗いよ』

ハジメ「なら証明してよ、付き合ってるって証拠」

『…』

ハジメ「やっぱり言葉だけ？」

琉時は士皇に体を向ける

『士皇』

士皇「ん？」

chu

ハジメ「……は？」

理界「(琉時大胆)」

琉時は自分より少し身長の高い士皇の肩に手を掛け背伸びしながらキスをした

『これでいいの？私、好きな人以外にキスしないよ』

士皇「琉時」

『？』

士皇「次はもっとスゴいのする？」

『士皇ちょっと黙って』

ハジメ「……決めた」

ハジメは今までで1番大きい赫子を出す

ハジメ「士皇は絶対死刑」

士皇「死刑って言葉僕の頭の辞書に無いんだよね」

そう言い士皇はクインケを構え直した

10話→←8話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す