十三話 ページ16
走るのが得意と言うだけあってスピードも持久力もある
荻「アザミンの家って何処らへん？」
「…さぁ？」
荻「アザミンって何人兄弟？
お兄ちゃんいるよね？仲いいの？」
「…さぁ？」
矢継ぎ早に色々な質問をしてくるが答えるのが面倒くさい
荻「弟いそうだよね！」
…コイツは何故か楽しそうだ
さっきから喋りながらマシンガントークを繰り広げている
荻「アザミンからは何か質問無いの？」
「ねぇよ」
流石にしばらく走ると荻の息も段々ときれてくる
「…荻交代だ」
自転車を止めて降りると驚いたように目を見開く
「幾ら体力があるとはいっても限界はある
流石にずっとあのスピードは出せないだろ」
軽く屈伸などをして体を解す
荻「ちょちょ…？！」
「…ンだよ。お前が言ったんだろスポーツが得意そうだって…
…正解だ。間違ってない」
それだけ言って走り出した
荻「わわっ？！ちょっと待ってよアザミン〜！」
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荻葉一side
荻「わわっ？！ちょっと待ってよアザミン〜！」
アザミンが急に走り出した
俺もその後ろから自転車で付いていく
体育の時から分かっていたがスピードも速い
荻「おぉ〜！流石だねアザミン」
…しかし無言…哀しいな〜…
しばらく走っても息が乱れる様子は無い
“暑い”からと言って捲られた袖から見える白い腕は
細めだが決してヒョロい印象を与えない鍛えられた腕だった
荻(やっぱり何かスポーツを…)
チラッと顔を見ると普段学校で見せる作り笑いを解き
表情が消えた様な状態になっている
荻「…ねぇアザミンは何で人と関わろうとしなかったの？」
聞くと少しスピードを落としチラッと此方を見た
「…ずっと前裏切られたんだよ
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…いや最初から誰も俺を必要としていなかった」
フッと悲しげな表情を浮かべた
荻「それは…スポーツでのこと…？」
「あぁ」
そう一言だけ呟いて更にスピードを落とし、遂には止まった
荻「…アザミン…？」
周りを見て何かを確認すると静かに服に手を掛けた
荻「えっ？！アザミン…？！」
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九瑠璃＠舞流(プロフ) - 楓さん» ありがとうございます！そんな事を言ってもらえるなんて光栄です！パスワードはryou1120です！気に入ってもらえるかは分かりませんが…（苦笑 (2017年10月15日 20時) (
レス) id: 7847cbec94 (このIDを非表示/違反報告)
楓(プロフ) - 初めまして。九瑠璃@舞流さんの作品にとても惚れ込みました!!これからも、がんばってください。突然ですが、【テニプリ】神奈川の強豪校【男主】のパスワードを教えてもらいたいです!! (2017年10月13日 20時) (レス) id: bfddf009d4 (このIDを非表示/違反報告)
九瑠璃＠舞流(プロフ) - ラハルさん» 返信遅くなりました…！そう言っていただけると嬉しいです！ 私もAO!!男主小説が少なかったのでこの小説を始めました これからも宜しくお願いしますね！ (2017年3月21日 22時) (レス) id: 39afc5e5c7 (このIDを非表示/違反報告)
ラハル(プロフ) - 面白かったです！私もオールアウトの小説を書かせていただいてるのですが、男主の小説は見たことがなく気になって読んでいたらいつの間にか一気読みしてしまいました……これからも頑張って下さい！ (2017年3月20日 15時) (レス) id: a67c8f74a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：九瑠璃＠舞流 | 作成日時：2017年3月15日 16時
