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〜五条side〜

実験用の呪霊を逃した伊地知を茶化していると、
呆然とした様子で、片手にコーヒーを持っている彼女に出会う。

「(あの子は、確か……)」

見覚えのある彼女に何故か笑みがこぼれそうになる。
そんな僕の様子を知らないというように、彼女は伊地知にコーヒーをわたす。

そして、伊地知と会話している彼女の表情に思わず胸が締め付けられる。

愛想笑いでも、その笑顔に目から離れられないでいると、彼女は僕の様子にビビったのか、俺から離れ慌てた様子で去っていく。

そんな彼女の姿が見えなくなるまでじっと見つめていると、

「あの、五条さん?どうしました??」

「……伊地知。」

僕の今の様子に伊地知は肩を震わせて、背筋を伸ばす。

「は、はい!!」

「そのコーヒーさぁ。」

「へ、あ、ハイ!どうぞ!」

理解したのか僕にコーヒーを差し出す伊地知。

「サンキュー伊地知〜。それじゃ!いこっか!」

「わ、分かりました……」

そう言って、後部座席へと入る。
車を走らせる伊地知。
僕は手に持っているコーヒーのタブに手をかけて開ける。

このコーヒーは微糖であり、僕は甘党なため飲まないほう。
だが、このコーヒーに口をつけて喉へと流し込む。

いつもなら苦いと眉を寄せるが、何故かこのコーヒーは甘く感じる。

一気に飲んだため、口端からコーヒーが腕へと垂れていく。
垂れたコーヒーを逃すまいと舌ですくい上げ、最後に空になった缶の口の部分にキスをする。

「……ごちそーさま。」

そう言ってペロリと舌なめずりをする。
まるで、味に気づいた獲物が、逃すまいと言うように……

……

『!!??うぅう!???な、なんか、、寒気が……』

急に鳥肌がたつほどの寒気がきて、肩を掴むA。

家の窓に目を向けるもちゃんと戸締りをしていることに気づき、首を傾げる。

『なんだったんだ?急な寒気、それにこの鳥肌……なんなの?』

そう言って自身の腕を見てさらに首を傾げるA。

『……なんか、嫌な予感がする……私の勘なんて当たらないし、大丈夫か!』

そう言って忘れるかのように夕飯へと取り掛かるAであった。


……


「へぇ〜イケメン恐怖症ね〜。」

「面白いと思わないかい?少し暇つぶしになりそうだと思うよ。」

「つまらなかったらいじっちゃおっかな〜」

「ふふ、いじめちゃダメだよ?……真人。」

Aにとっての、新たの驚異が近づいていた。

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キラキラスパー - 楽しみにしてま〜す!!! (2022年9月23日 12時) (レス) @page13 id: 5d1e784f6c (このIDを非表示/違反報告)
トキシグレ - 初コメ失礼します!こういう系統の話ちょー好きです!五条先生と主人公がどう関わって行くのかが楽しみです!更新頑張ってください!! (2022年9月16日 0時) (レス) @page7 id: 0d4193d534 (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - 好きな作品だったので帰ってきてくれて嬉しいです\(^o^)/更新待ってます!! (2022年9月13日 18時) (レス) @page3 id: 8b674ee432 (このIDを非表示/違反報告)
一条夜半(プロフ) - 面白くなりそう…応援しています!頑張ってください! (2022年9月12日 22時) (レス) @page1 id: 1d0e18cd61 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:華生 | 作成日時:2022年9月12日 22時

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