家も職も失ったけど、どうする？ 2 (ページ5)

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IN side

『じゃあ～…もし、明日私が泣いたらイエニが慰めてくれる？』

そういったヌナの顔は切なそうに、昔の事を思い出して苦しそうに笑っていた

ヌナ、ヌナの元恋人はどんな人なの？

ヌナをそんな顔にするのはどんな人？

そんなに好きだった？

今も…………

明後日出来る限り仕事を早く終わらせよう。

ヌナが1人なのは危険すぎる

自分から振ったくせに

自分から手放したくせに

今更もう一度手に入れようなんて都合がよすぎるよ

IN｢あ～……｣

なんかむしゃくしゃするなぁ。

________

ブロックしていた元カレのブロックを解除すると
解除した瞬間からずっとメッセージが来ていた

ミョンジュンA、見てないの?
ミョンジュン俺の事ブロックしてるの?
ミョンジュンあ、やっと既読着いた

その瞬間ゾッとしてすぐにトークを閉じた

それでも鳴り止まない通知

ミョンジュン見てるなら返事ちょうだい
ミョンジュン毎日送り続けてたんだよ
ミョンジュンA、俺の事まだ好きだよね
ミョンジュンまさか、彼氏なんて作って無いよね

は？そっちが勝手に浮気したくせに
なんでこんなこと送って来れるわけ……

Aミョンジュン、明後日は暇?
A話したい事があるの。
ミョンジュンもちろん!俺も話したい事があるんだ
ミョンジュン明後日だね、美味しいご飯屋を見つけたんだ、Aならきっと気に入るよ

……いけない、昔の事を思い出した

ミョンジュンは、大学1年の時に出会ってそこからの付き合い。

いつも、いつも私のわがままを聞いてくれて
優しくエスコートしてくれてた

私に優しく笑いかけてくれていた彼が

本当に大好きだった。

『いけない』

知らないうちに涙がこぼれていた

未練なんて、私だって無いはずなのに

苦しくて仕方がない。

誕生日にはお揃いのリングをくれたり

色んなところに連れて行ってくれた

ま、そのリングも前の家の火災で燃えましたが。

『馬鹿らし』

涙をゴシゴシと拭って眠りについた