検索窓
今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:4,305 hit

弐色 ページ4

そして____





シュン!!




ガキン!!




俺はその影に向かって小太刀を振るう。

……が、相手もかなりの手練れらしい。
いち早く俺の行動を察したその声の主は、
俺の攻撃も難なく止めた。




??「チッ)まさか本当に誰かいたとはな……

綱道さんはどうした?
テメェは綱道さんと何の関係……だ!!」




野良『………綱道殿は我が主。

俺の主人だ…………』




ガキン!!と、鉄どうしがぶつかり合う
金属音が辺りに響き渡った。

漆黒の髪を持つ彼は、
俺の応えに顔を歪め、一度攻撃を止める。




??「はぁ?主人だぁ?

なら、お前のその“姿”は何だ?

その姿……
【羅刹】のまんまじゃねぇか!!」




野良『………【変若水】を飲んだ。

主の、命令だから………それだけだ。


………邪魔をしないでいただきたい。
俺には“死ぬ”という命令を下されている』





??「ッ!!?」





俺がそう言うと、彼は目を見開いた。

まるで、信じられないと言いたげに。
何をそんなに驚く必要があるのか、

俺には分からなかった。


すると男は刀を下ろした。




??「お前、名は?」




野良『無い。……が“野良”と呼ばれていた』




??「………お前の主人は俺らも捜したが、もういねぇ。

命令はなくていいんじゃねぇか?」




野良『………?だが、俺は
此処から出るなと言われている』




??「だったら、俺が新しいお前の主人になってやる。

“一緒に来い、野良”」






これが、俺と彼等との出会いだった。





もしも、あのまま焼け死んでいたら、

二度と“感情”と言う物を知らなかったと思う。




ただの道具だった俺を、





彼等が変えてくれたんだ。

参色→←壱色



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.1/10 (9 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
7人がお気に入り
設定タグ:薄桜鬼 , 落ち未定 , 羅刹
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ノウム - 更新頑張ってください!楽しみにしてます(>ω<)ノ (2016年8月11日 7時) (レス) id: 68fb4ebc52 (このIDを非表示/違反報告)
エミリ - ↓もとムフです! (2016年5月23日 20時) (レス) id: 68fb4ebc52 (このIDを非表示/違反報告)
エミリ - 土方さんやっぱりかっこいい!続き頑張って!(>ω<)b (2016年5月23日 20時) (レス) id: 68fb4ebc52 (このIDを非表示/違反報告)
総ちゃん - 続きが気になります。更新楽しみに待ってます(゜∇^d)!!(゜∇^d)!! (2016年4月25日 11時) (レス) id: 725f51c669 (このIDを非表示/違反報告)
ムフ - こちらこそ!^^宜しくお願いします! (2016年3月29日 13時) (レス) id: 7aa840e17b (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:美緒桜 | 作者ホームページ:http://seekanoteu  
作成日時:2016年3月4日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。