百八十三通目 ページ34
「んじゃあ、ショピ「コネシマさん殺していいですか」……だめです」
なんでですかオスマンさん！と暴れそうな勢いのショッピ
──そんな彼にAを含めた皆が、暖かな眼差しを向ける
Aは、コネシマが名乗りを上げたその後も聞いていた
先輩一人には重役がすぎるだろう〜だとか
先輩がやるにはもったいない〜だとか
よくわからない理由を並べて、Aを攻撃する役回りにまわったショッピ
きっとそれは、尊敬する先輩だけを悪役にしたくはないという後輩の心だろう
素直になれない彼らしい
そう、しんぺい神が言っていた
Aも思えば確かに、コネシマよりショッピの方が好戦的だったように思える
どちらかというとAは、先に怪我を追わせてきたショッピを警戒した
──この思考も、ショッピの思惑道理だったのだろうか
詳細は不明だが、彼の小さな気持ちが知れたのは確かだった
「……じゃあ、ショッピ様。いつか誰かに──ゾム様とか、シャオちゃんとかにコネシマさんが殺されそうだったら、その時はショッピ様が殺していいですよ」
「ほんとですか、よっしゃ！
喜んでおきながらもきっと、彼はコネシマに手をかけたりなんてしないだろうなと、Aは心の隅で思った
「じゃあAさんは、俺を様なしで呼ぶことを許可しますよ」
「……このままでいいんですけれども」
「よし、ショッピ君とかさんとかでいきますか」
「拒否権なし？！」
「あっこの際だから、幹部全員様無しにしたらどうっすか？！」
「範囲拡大？！」
焦ったようにショッピを制止するAだが、他の幹部が賛同の声を上げる
「ええやんけそれ！」
「プロかぁ？！」
「ゾムさんに同意されるのは嬉しいけど、コネシマさんに褒められるのは不愉快」
「なんで？！」
おちゃらけた漫才が行われる中で、もう既に決定事項とでもいいたげな空気が漂い始めた
「……仕方ないですね、わかりました」
渋々了承するAに、幹部等は勝鬨を上げる
既に名前呼びだったシャオロンやひとらんらん、エーミールやグルッペンは素知らぬ顔をしているが、悪い気はしていないようだった
様々なことがあった、今日のこの一日は
どうやら、悪いことだけではなさそうだった
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檸檬 - めちゃくちゃ面白いじゃないですか。返してください、私の腹筋（）。番外編で夜中なのに「ゲルテェェェェェェェ！（感涙）」って叫んじゃいました。 (2021年5月23日 1時) (
レス) id: 1448aeacc9 (このIDを非表示/違反報告)
bh(プロフ) - 最近更新が多くて嬉しいです。ありがとうございます。これからも応援しております。 (2019年10月14日 1時) (レス) id: c595f3c6d5 (このIDを非表示/違反報告)
ホタテおいしぃ - 熱い展開になってきましたね！ (2019年10月5日 11時) (レス) id: 4b45e1db41 (このIDを非表示/違反報告)
nia(プロフ) - 更新待ってました！！！ (2019年9月29日 21時) (レス) id: dcff59daa3 (このIDを非表示/違反報告)
るるりぃ - ココラさんと同じく何故か胸が苦しくて・・医務室から逃げる場面から涙が出ました。更新頑張ってくださいね！みたら士さん！ (2019年8月28日 23時) (レス) id: 4b45e1db41 (このIDを非表示/違反報告)
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