君の想い人は私じゃないんだ 2〘瀬名泉〙 (ページ10)

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今……なんて言った…………

俺は葉月が放った言葉が俺の中で上手く処理できずにいた

葉月が放った「活動休止に追い込んだ女」という言葉が頭の中でループする

ちょっと、いったいどういうこと、、Aが活動休止になったのは俺らのせいなはずなのに、、

思わずのことに思考が止まりそうになる。

俺らが知らないところで、Aはもっと酷いことに遭っていたわけ？？

だから活動再開出来ずにいた、、？

俺は何も考えられなくなって、悪い思考にぐるぐると頭が独占され、まるでその場に取り残されたような感覚になった

それにしても活動休止に追い込んだ女ってどういうこと？？いったい何があって、葉月がAを追い込んでいくことになるの？？

俺がどんどん考え込んでいき、意識が悪い方向へと囚われていっていると「あの、、」と優しい声が聞こえた

あんず「瀬名先輩、大丈夫ですか？」

優しい声が聞こえた方へと目を向けると、あんずが心配そうに俺を伺っていた

瀬名「…あぁ、ごめん。大丈夫。少し萌音の言葉に驚いただけ。………心配してくれてありがとうねぇ」

多分さっきの言葉への動揺が表情に出ていたのだろう。何やっているの俺。しっかりしろ。こんなの俺らしくないでしょうが。

自分に心の中で叱咤をし、いつも通りの俺へとなる

あんずの声のおかげで、なんとか正気に戻った俺は自嘲気味になっている萌音を見た

萌音は何も知らなさそうにしている俺らを一瞥して、落ち込んでいる顔からニコッと表情を変えた

萌音「…ごめんごめん！この話おーわり♪さっきから話割り込んじゃってごめんね？Aを煽ったら私に対抗心燃やして、あなた達の共演話受けてもらえるかなー？って思っていたらそんなことなかったの普通にやらかしたちゃった」

葉月は、てへっといったような感じに手をグーにして頭にコツンとさせ明るく振る舞いはじめた

俺らが気になっている話題をあえて無理やり終わらせ、まるでこの話を続きをさせるなというオーラを放っていた

……いつもだったら俺も面倒くさがったり、気を使ってあえて無視するけど、、このことは、、Aのことは俺は知っておかなきゃいけないことだと俺の感がいっている。

もう仲間じゃなくても、一度は仲間だった相手のことを気にかけるぐらいはしてもいい権利ぐらいあると思うから