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………きっとこれはさっき萌音 が私が返答を迷うようなことを言って、私が辛くなっていそうなのを見たから、瀬名はあえて萌音 にこの話題から…活動再開に繋がるような話をやめさせようとして、この発言をしたんだろうな…と思った
彼の綺麗な銀髪を見ながら私は思いを巡らす
瀬名はとても優しい人。1度でも心を許した人が困っているのならば、全部とまではいわなくても助け舟を出して手助けしてくれる人。
そんな心優しい人だからこそ、私は彼のことを好きになった
…本当はこの優しさに甘えちゃいけないのに。。これは私自身のことで、私が悪いから私が対処しなければいけないことなのに、瀬名の優しさに甘えちゃって、私はこうやって守られている……
もう私は…いや、私は昔から彼に守られる立場では無いのに、、
同じ騎士として、気高き意志を持って隣に立つべき存在なのに
いつからか守られる立場だと思われて、守られて…私、どこで間違えたんだろ、、
瀬名がこの話を辞めさせるように言葉を選んだけれども、萌音 はそんな瀬名の態度など気にもせず、話を続ける
萌音 「瀬名の言い分も分かるけどさ〜でも、こんなにも美味しい共演話はなかなかないと思っちゃうんだよね♪
なんといったってあの英智達に勝ってDDDの出場権を得た子達！それなりに実力はあるようだし、ワルイコたちでは無さそうだし、DDDの出場権を獲得した子達と共演したとなれば話題性も広まり、共演した側にも利益あるとは思うんだよね〜」
彼女は楽しそうにしながら自分の推測を音楽を奏でるように言った
……彼女が私にTrickstarと共演することによっていいことをツラツラと紹介しても私の心は何も動かなかった
だって、私は……彼らが欲しがっている、私の持っていたアイドルとしての輝きを彼らに提供することが出来ない。。
たとえ周りが私にやる気にさせようとも、"それ"は変わりようのない事実だった
私はぎゅっと、また手首を強く掴んだ
私ここにいて、いいのかな…
ふとそんな考えが頭に過ぎった時だった
彼女は何も反応のない私を見て、薄い紫色の髪を揺らし、その瞳の強い濃いピンクの目で私の視線をとらえ、
怪しげに笑いながらも、悪気のないように言葉を紡いだ
萌音 「ねぇ…Aちゃんがやらないならこの共演話私が貰っちゃうよ♪」
それはまるで小悪魔が何かを企むような甘い声だった
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作者名：sarai | 作成日時：2024年2月18日 2時
