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「………！？」
正直、驚いた。
今まで、どこまでを相手に伝えても大丈夫かを手探りでやってきたけど、相手に甘える言葉を表すのは目が醒めてしまいそうでしてこなかった。
多分、ミンギュくんも同じだと思う。
その彼が少し踏み込んできた。
彼は文字化けしていない事に喜んで、小さくガッツポーズをしている。
その顔は無邪気な顔ですごく可愛くてドキドキしたけど、
あまりに急過ぎて、嬉しいと同時に何かあったのかと不安になる。
現実世界のミンギュくんは何か困難にぶつかってるんだろうか…？
「私なんかで癒しになるかな？ww」
簡単に聞いていいかわからなくて、戯けて返してみる。
MG「Aじゃなきゃ、癒しになんないよ」
ゆっくりと書かれる言葉。
顔を上げると真っ直ぐ射抜かれるような視線に会った。
今まで、こんなに真剣な瞳で見つめられた事があっただろうか…？
初めて出会った時とは違って、何だかゾクゾクした。
MG「……」
逸らされた視線がまたノートに向かう。
MG「
“会いたいよ”
胸が詰まる。
妄想でも良い。
ここに居るのは私の大切な人…
大好きな人…
11年前、私は別れ際に“またね”と言った。
これを“約束”としてくれたミンギュくんの言葉。
ダメだなぁ…
1ファンでいようとしてるのに、イヤでも期待しちゃうじゃないか…
「
“私も会いたい”
私の返事を見て、
心臓に悪い笑顔を向けた彼。
その手が私の頬に触れる瞬間、
目が覚めた。
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作者名：chuka | 作成日時：2022年5月6日 12時
