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記憶 ページ2
「ねぇ、わたしのおとうさんとおかあさんはどこにいるの?」
小学校に上がったばかりの頃、孤児院出身であるわたしは園長先生にこう聞いたことがある。
小学校の参観日に自分の親だけがいなくて寂しかったからだったと思う。
園長先生は、少し悲しそうな顔をしたあと、いつものように優しく、にっこり笑って、
「透羽ちゃんのおとうさんとおかあさんはね、
うーーーんと遠いところでお仕事頑張ってるんだよ。だから、透羽ちゃんが頑張っていたら、いつかきっとまた会えるよ」
「ふーん‥‥じゃあわたし、がんばっておべんきょうしてまってる!」
__純粋なカンチガイは、すぐに終わりを迎える。
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作者名:ぬらりひょん | 作成日時:2016年2月20日 22時