別れ。 ページ28
朝ごはんは、菓子パンひとつ。
施設のがあまりにもひどかったから、ご馳走に見えた。
でも、ご飯"だけ"。
お風呂はシャワーだけ。
全て足して5分間以上出し続ければ叩かれる。
衣服は元々少なかったため、それの使い回し。
洗濯や掃除、皿洗いなどの家事は全て俺たち任せ。
学校には行かせてもらえたが、給食費まで払っていると、お金がすぐに無くなるため、毎日おにぎりを2つ持たされた。
もちろん、クラスではいじめられ、馬鹿にされたが、
それでも勉強できていられるだけよかった。
こんな生活が1年だけ続いた。
ある土曜日の朝。
俺は小学六年生。
Aは五年生になっていた。
平日のように学校がない。
そのため、家事、ご飯、宿題を済ませていると、母親が帰ってきた。
それも、知らない男と一緒に。
どうやら付き合っているみたいだった。
母親の服は脱げかけていて、男の上着がかけられているようだった。
そして、リビングのソファに倒れ込み、俺たちなんか居ないかのように、キスやらなんやらいちゃつきはじめた。
Aは寝ている。
俺も同じ部屋へ行こうとすると、
母親に呼び止められた。
二人とも酔っているようで、
しゃべり方は、ふらふらしていた。
そして告げられたのは、
____突然の別れだった。
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坂田家なわたし(プロフ) - 、さん» ありがとうございますヽ(*´∀`)ノ嬉しいです!! (2018年2月24日 17時) (レス) id: 586395665d (このIDを非表示/違反報告)
、 - とても面白いです! (2018年2月24日 17時) (レス) id: 446b8403aa (このIDを非表示/違反報告)
坂田家なわたし(プロフ) - サンさん» コメントありがとうございます! がんばります!ありがとうございますヽ(*´∀`)ノ (2018年1月18日 23時) (レス) id: 586395665d (このIDを非表示/違反報告)
サン - 面白かったです!がんばってください! (2018年1月18日 22時) (レス) id: 4cb36c6ab8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:坂田家なわたし | 作成日時:2018年1月13日 5時