ぽーちゅらか

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『おはようございまーす。』









慧「おはよーA。そのセーター可愛いね。」

大貴「あ、Aおはよー。ほんとだ可愛いそれ。」

『えー嬉しい。ありがとー。』





楽屋にはいるなり、
同じソファーでくっついていた2人が声を掛けてくれる。






大貴「あれ？今日いつもとネックレス違うね。」








慧「あーほんとだ。いっつも山田がくれたやつしてんのに。」







2人のその言葉に、ドキンと心臓が跳ね上がる。








ああもう、
なんで今日に限って変な服装チェックしてくるの。


私が新しく買ったお気に入りのワンピース着てきた時は
なんの反応も示してくれなかったくせに。




『今日はなんとなくこっちの気分だったの〜。』




大貴「え、もしかして喧嘩でもした？」






慧「えー昨日イルミネーションデートだったじゃん2人。」



…もう、なんなの。



なんでそんなに今日話しかけてくるの。







大貴「いいなあ〜。理想のカップルだよ君らはほんとに。」



慧「だいちゃんには俺がいるじゃん。俺だけ見てればいいんだよ。」



大貴「気持ちわりーわ。笑」







ちょっぴり嬉しそうに笑う大ちゃんと、
それになんだか照れてる伊野ちゃん。









こんなの、
いのありファンの子にはたまらないんだろうなあ。

キャッキャとはしゃぐ年上2人の向かい側に座り、
のんびりとスマホを眺める。









冷えてきたし、今晩は鍋にしようかな。

…一人で食べる鍋なんて、美味しくないのかな。

スマホをテーブルに置いて、水を口に含む。





台本を読み始めて数分後、ひかと涼介が入ってきた。

光「おはよー。」





涼介「…はよ。」









ちょっぴり鼻声な彼の声に、
ああ沢山泣かせちゃったなあと胸が痛む。







大ちゃんと伊野ちゃんがおはようを返すのと同時に、
私もちゃんとおはようをして。







トイレにでも行こうと席を立った。







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