ぽーちゅらか

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cnn.


箸を止めて、ぼんやりとする目の前の涼介。


昨日まで楽しそうに笑いあってたふたりが、
こんなふうになっちゃうなんて。





急すぎる展開に頭が追いつかず、
気の利いた事が言えない自分が嫌になる。


明日はJUMP全員で撮影なのに、
こんなんで大丈夫なんだろうか。

知念「何考えてるんだかわかんないね、A。」



知念「あんなに涼介にベタベタだったのに、いつの間に好きな人出来たんだろう。」








それだけ言って、またラーメンを啜って。





また涙を零し始める涼介に、ティッシュを差し出して。





僕の涼介をこんなに泣かせるなんて、
タダじゃ置かないぞと心の中でつぶやく。








本当に、何を考えてるんだろう。

涼介のことを傷つけても構わないくらい、
本当に好きな人が現れたってことなんだろうか。





侑李「明日、Aと話してみるよ。」





視線をずらした先で目に入ったのは、
涼介が愛用してる財布。




Aが、涼介の誕生日にプレゼントしたもの。







その隣にあるのは、Aとお揃いのキーケース。




クリスマスに、涼介が二人分お揃いで買ったやつ。


涼介の車の中にはAが忘れてったであろう
マフラーが置かれていたし、


帰ってきて手洗いうがいをする時には
洗面所に2人分の歯ブラシが置かれていた。




どこを見ても必ず、何かしらAとの思い出がよみがえってしまうようなものばかりが視界に入ってくる。




涼介にとって彼女がどれだけ大切な存在なのか、
1番近くにいた僕が1番知っていた。








侑李「…今日はもう寝よっか。」


侑李「あんまり泣くと明日の収録に響くよ？」





いつもより小さく見える彼の隣に移動し、
頭をポンポンと撫でてみる。





…Aだったらこんな時、
どんなふうにこの男を元気づけるのだろうか。

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