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『わっ、え、なに？』
楽屋のドアを閉めるなり私の腕を掴んだのは、
私よりも少しだけ身長が高い彼。
『何？どこ行くの？』
私の腕を掴んだまま、前へ前へと足を進める。
空いている会議室に入り、ドアをがちゃんと閉めた。
『…どうしたの。』
私の目を見つめたあと、
椅子に座って小さくため息をつく。
どうしたらいいかわからずに困っていると、
彼はゆっくりと口を開いた。
侑李「…なんで。」
侑李「なんで涼介と別れたの？」
…ああ、ちぃちゃんは知ってたんだ。
良かった。
涼介が昨日悲しんでる時、
ちゃんと誰かに甘えられたんだ。
『…他に好きな人が出来たの。』
『だから、こんな気持ちで涼介のそばにいるのは申し訳ないなあって。』
私の言葉を聞いたちぃちゃんが、
再び私の瞳をじっと見つめる。
侑李「いつから？昨日まであんなに仲良くしてたのに。」
『2ヶ月くらい前かなあ。』
『そりゃあ仲良くするよ。メンバーだもん。』
私の返答に、納得がいかない様子の彼。
きっと、それだけ涼介のことを大切に思ってるから。
『話ってそれだけ？そろそろメイク行きたいんだけど。』
無言で何か考えている様子のちぃちゃんにそう声をかけるけれど、
無反応。
もうこの場を去ってしまおうと動きかけた時、
ちぃちゃんが再び口を開いた。
侑李「Aは、それでいいの？」
侑李「涼介がどれだけAのこと大切に思ってるのか、Aには分からない？」
…そんなの。
そんなの、私がいちばんわかってる。
侑李「そんな涼介の言葉も聞かずに、ただAの感情だけで二人の関係を終わらせていいの？」
侑李「…もう一度、話し合うべきだと僕は思う。」
しんと静まり返った空間に、
ちぃちゃんのその言葉だけが響く。
涙をこらえるのに、必死だった。
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せな(プロフ) - まいさん» コメントありがとうございます！ご心配おかけしてしまいすみません…！！無事に完結できるよう頑張りますね〜！！温かいお言葉ありがとうございます！！ (2022年3月4日 15時) (
レス) id: b638a60bdd (このIDを非表示/違反報告)
まい - こんばんは！前回コメントさせていただいたものです。最近小説をちょこちょこ見に来てるのですが、更新されてないようで心配してます（焦）。是非最後まで、完結まで見届けたいと言う気持ちがあるので続き待ってます！！でも無理なさらず！お待ちしてます。 (2022年3月3日 23時) (レス) @page48 id: 8f49d2e699 (このIDを非表示/違反報告)
せな(プロフ) - 莉咲さん» コメントありがとうございます！！マイブームだなんて嬉しすぎます〜！温かいお言葉ありがとうございます。 (2021年12月25日 10時) (レス) id: b638a60bdd (このIDを非表示/違反報告)
莉咲(プロフ) - こんばんは、初めてコメントさせて頂きます。夜寝る前にこのお話を読むのが最近のマイブームになっています。次の更新も楽しみにしています。頑張ってください！ (2021年12月23日 23時) (レス) @page36 id: 831d42e079 (このIDを非表示/違反報告)
せな(プロフ) - まいさん» コメントありがとうございます。読んで頂けて嬉しいです！温かいお言葉とても励みになります〜！ありがとうございます！！ (2021年12月13日 11時) (レス) id: b638a60bdd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：せな | 作成日時：2021年11月21日 15時
