リボンを解いて (ページ15)

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#嫌いな人ページ15

中村A

人生の中で唯一嫌いな人がいます

それは妹です。

それが今日うちに遊びに来るらしく

人生最大のピンチ

髙「どーすんの、お前」

「…なんで来るの、」

髙「しょうがねぇだろ、…」

従兄妹である限りだれかすぐにわかってしまう

優斗は昔から私の心の全部を知ってる

ちょっと妹についてお話ししよっかな…

妹の名前は「中村れな」

現在小6

実の妹

昔は仲が良かった

私に初めて受け止めてくれる彼氏ができた時

『…妹可愛いね』

あいつのせいで私はめちゃくちゃだ

私より頭も良ければ、男勝りで

話しかけやすい雰囲気

私と真逆で勝っているのは

歌声、運動、理解力、記憶力

そのくらいだけ

でも、あいつは社交辞令しないし

空気も読めない…なのに私の全てを貰っていった

わかってくれる彼氏もそのせいで別れた

気づいた私も私だけど

親だって、あいつに甘い

「…うざい、」

あいつのせいで死のうと思ったことだって

優斗がいなかったら私死んでた

「…お兄ちゃんはれなの所行くの？」

『わかんない！』

神奈川に行くお盆と冬休み

毎回優斗にこう聞いていた

「優斗も、れなの所行けば…？」

優斗が高校生になった時小6だった

ジャニーズJr.にも入ってた

孤独になった私を高校生になった優斗は優しく包んでくれた

『行かないよ、…一人じゃないよ』

みんなが楽しそうにれなと遊んでても

優斗だけは私のところに居てくれた

私の友達も好きな人も親も全部妹に取られた

だから、私は妹が嫌い

よりによってみんないるというのに

「…優斗、」

髙「大丈夫大丈夫。」

「もうすぐ、来る…」

玄関で優斗と待つ

(ピンポーン

「空いてるよ」

れ「あ！Aと、優斗！おひさ！」

「…中入って」

一様だれにも会わないといいけど

私の部屋に案内する

体が変な汗をかいてる

髙「…お菓子とかそっち持ってく」

「ありがと、」

なんとか会わないで済んだ

れ「ねぇ！HIBのみんなかっこいい？」

「まぁ、うん」

れ「最近さ…～」

昔から自分のことしか考えられないれな

そこが一番嫌い